【利活用事例】世界初の退緑黄化病抵抗性メロンの育成に遺伝資源を利用

農研機構野菜花き研究部門と株式会社萩原農場生産研究所は共同で、世界で初めての退緑黄化病抵抗性メロン品種「アールスアポロン」シリーズを育成しました。
メロン産地では近年、タバココナジラミが媒介するウイルスによる退緑黄化病が大きな問題となっており、抵抗性品種の開発が求められていました。
そこで、農研機構が開発した退緑黄化病抵抗性「メロン中間母本農5号」と萩原農場が保有する優良親系統を交配して育種を進め、世界初の退緑黄化病抵抗性メロン「アールスアポロン」シリーズ4品種を育成しました。これらの品種は、従来品種より発病程度が軽く、果実重や糖度が低下しにくいという特徴があります。そのため、高品質なアールス系メロン果実の安定生産に貢献する品種として期待されます。
この「メロン中間母本農5号」の育成に、ジーンバンクが保存しているメロン遺伝資源「I-10」(JP 138332) が使われています。 ()
- プレスリリース: https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nivfs/163956.html
- 杉山ら (2019). メロン退緑黄化病抵抗性を有する ‘メロン中間母本農5号’ の育成経過とその特性. 農研機構研究報告 2019(2): 1-9. [10.34503/naroj.2019.2_1]
- 利用された遺伝資源: JP 138332
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