在来品種データベース

「不明 (フダンソウ)」品種情報
生産地沖縄県本島、宮古、八重山
作物名フダンソウ
品種名不明
学名Beta vulgaris L. var. cicla L.
現地での呼称ンースナバー、ミスナ、クダンソーなど
写真フダンソウ(ンースナバー)@宜野湾市2014-01-26 フダンソウ@宮古島2014-12-17
栽培方法播種は9月末(家庭菜園では直播)、定植は10月末、収穫は12月-3月。3月初旬ころ抽台開始、4月に開花、6月に採種可能(沖縄資料2)。
品種特性

在来種は煮たり炒めたりすると汁気が出てみそ汁のようになることから「ンース」(味噌)の葉という呼称になった。(沖縄資料1)

伝統的なフダンソウに加えて、近年、‘山ホウレンソウ’と呼ばれる耐暑性のフダンソウが海外から導入されしばしば栽培されている。

由来・歴史我が国には17世紀ころ渡来したといわれるが、沖縄への導入時期は不明。
伝統的利用法

煮物(ンスナバー・ンブシー)、和え物。地域によっては冠婚葬祭用の伝統食材として利用される。シュウ酸を多く含むので、ゆでて水にさらしたり、炒め物の汁を捨てたりする必要がある。(沖縄資料1)

収量が高いので、豚等の家畜飼料としての重要性も高い。

栽培・保存の現状自家用、商業用の栽培が行われている。
参考資料
  • 沖縄資料1:「沖縄の伝統野菜等と食材~見直そう昔からの長寿食材~」(平成18年3月、沖縄県農林水産部、沖縄県中央卸売市場)
  • 沖縄資料2:「おきなわの伝統的島野菜~作り方と食べ方のてびき~」(平成25年3月、沖縄県農業会議)
調査日2014/1/27