在来品種データベース

「不明 (ヒハツモドキ)」品種情報
生産地沖縄県石垣島、宮古島、沖縄本島
作物名ヒハツモドキ
品種名不明
学名Piper retrofractum Vahl
現地での呼称ピパーチ、ピパーツ、ヒハチなど
写真ピパーチの草姿@沖縄県糸満市2014-12-16 ピパーチの実@那覇市2014-09-18 庭木に絡んで育つピパーチ@宮古島2014-12-18 ピパーチの匍匐枝.これを使って増殖が可能@沖縄県宮古島2014-12-18
栽培方法周年を通して収穫可能であるが、ピークは12-2月である。さし木、種子ともに繁殖可能な種であるが、沖縄県内にはオスがほとんど見当たらないので、基本的には栄養繁殖である。(沖縄資料1参照)
品種特性樹木や石垣に着生するつる性植物である。若葉はマツタケのような香りがある。
由来・歴史南アジア原産であるが、沖縄への渡来時期は不明。
伝統的利用法葉、果穂とも香辛料として利用される。八重山地域の伝統料理として、新芽は混ぜご飯や炊き込みご飯(クファジューシー)、みそ汁の具、各種料理のトッピング、薬味に利用される(沖縄資料1参照)。
栽培・保存の現状沖縄本島、宮古島、八重山島で栽培されている。石垣と本島の数か所で保存を兼ねた営利栽培が始まっている。(沖縄資料10)
参考資料
  • 沖縄資料1:「沖縄の伝統野菜等と食材~見直そう昔からの長寿食材~」(平成18年3月、沖縄県農林水産部、沖縄県中央卸売市場)
  • 沖縄資料10:大野ら(2016)沖縄県におけるヒハツモドキの地理的分布と生育環境の特徴、ならびに害虫等による本種の被害・障害に関する予備的知見. 熱帯農業研究. 9(1):1-11.
  • 沖縄資料15:大野ら(2019)挿し木によるヒハツモドキの増殖. 沖縄農研センター研究報告 (12)29-42.
調査日
  • 2014/2/10
  • 2014/12/16