在来品種データベース

「青ヒグー」品種情報
生産地沖縄県那覇市繁多川
作物名ダイズ
品種名青ヒグー
学名Glycine max Merrill (マメ科)
現地での呼称島ダイズ(トーフマーミ)
写真ダイズ品種オーヒグーの種子(東海林晴哉氏撮影)2014-01-27 ダイズ品種オーヒグーの莢(東海林晴哉氏撮影)2014-01-27 シンメーナービ(島豆腐をつくる鍋)とクルマボウ(莢から豆をたたき出す道具.足下の道具)(東海林晴哉氏撮影)2014-01-27 島豆腐の型(東海林晴哉氏撮影)2014-01-27
栽培方法作型は5月まきと9月まきがある。5月播種で8月収穫。9月播種で12月収穫。
品種特性島ダイズには「青ヒグー系統」などの系統があるが、同じ系統でも個人生産者ごとに形態が異なり、写真に示したのは一例である。食味は高アンダーに比べて劣るが、多収である。
由来・歴史地元では一度絶えたが、県農業研究センターから種子を分譲してもらい今に至っている。
伝統的利用法

豆腐。ダイズを味噌に使うのはもったいないという意識があった。ンースマーミ(味噌豆)として用いられたのはソラマメだった。

クルマンボウで莢殻から種子をはじき、ミージョーキ(ざるのふるい)で種子を分けた。石臼をアジマー(十字に組んだ木)で固定して呉をつくり、シンメーナービ(4枚鍋)で呉を煮た(繁多川公民館に常設展示)。

栽培・保存の現状繁多川公民館と地域の家庭菜園の他、真地小学校、識名小学校で実施されている「あたいぐゎープロジェクト」で栽培されている。
継承の現状

繁多川は昔から水があり、豆腐が有名だった。伝統的な豆腐の復活を通して地域活性化につなげようと、那覇市繁多川公民館では2006年度から、「あたいぐゎー(家庭菜園)プロジェクト」が実施されている(沖縄資料4-1, 4-2, 5)。

久高将一さんがプロジェクトの会長となり、公民館がコーディネートしながら地元、真地小学校や識名小学校の小学生たちに地元の在来ダイズ(青ヒグーと高アンダー)の栽培とそれを用いた伝統的な豆腐づくりを継承している。子どもたちはもちろん、教員や父兄からも高い評価を得ている。

参考資料
  • 沖縄資料4-1:沖縄タイムス「在来ダイズで豆腐づくり」(2008年8月22日)
  • 沖縄資料4-2:琉球新報「広がれ在来大豆」(2008年11月8日)
  • 沖縄資料5:週刊「かふう」Vol.275「公民館を拠点に地元の文化を再発見し、未来につなげる」(2011年1月7日)
調査日2014/1/27