水田や湿地帯で栽培する。春(3月上旬~4月)、夏(7月上旬~8月中旬)、冬(:11月中旬~2月中旬)に定植する年3回の作付けがあり、約1年後に親芋のみを収穫し、そのときに収穫した子芋を次の種芋にする(以上、沖縄資料1参照)。
芋の一番美味しい旬は11月~2月。
在来種の赤茎種と青(現地では白という)茎種があるが、収量の多い青(白)茎種が多く栽培されている(沖縄資料1)。
蒸し煮したターンムはホクホクだが噛んでいると粘りが出てくる。地元ではこの食感が好まれるが、グスグス(にゅるにゅる、ねっとり)する食感は好まれない。(宜野湾市大山での聞取りから)
親いもを囲むように子芋がつくので,子孫繁栄の縁起物として正月や婚礼用などの祝膳料理に使われてきた(沖縄資料1)。
親芋を蒸し煮して食べる。まきで焚くと香りが良くなる。品質の良い芋が上手に煮上がると、ワラトウミ(タームが笑っているね)といわれる、ひびが入って少し割れた状態になる。
蒸し煮したものを適当に切って素揚げにすると香りがよい。蒸し煮した親芋と茎を豚肉などの具材と一緒に炒めてだし汁で煮詰めた料理ドゥルワカシー、またそれを揚げたドゥル天、芋茎のタームジ汁は代表的な伝統料理である。