在来品種データベース

「不明 (キュウリ)」品種情報
生産地沖縄県沖縄本島
作物名キュウリ
品種名不明
学名Cucumis sativus L.
現地での呼称モーウイ、アカモーウィなど
写真モーウィの幼果@糸満市2015-09-15 モーウィの収穫果@糸満市2015-09-15 モーウィの完熟果@糸満市2015-09-15
栽培方法

排水よく、肥沃な土地を選ぶ。夏期に水と肥料を切らさなければ2ヶ月間は収穫可能である。

短日条件で播種育苗すると雌花が多くなるので、4月播種、5月定植、6月~9月に収穫する。収穫は完熟して果皮が赤褐色に硬化してから行う。

1株4本仕立てで枯れ草等を敷いて地這栽培するのが一般的である。(沖縄資料1と2)

品種特性華南系の半白・黒イボ系統。本来、幼果の肩部は淡緑色、尻部は白色の半白であるが、近年種苗会社が販売するモーウィは全体が白色化しているものがある。短日条件で雌花が多くなる。さわやかな食味と歯ざわりに特徴がある。
由来・歴史沖縄へは15世紀以前に中国から渡来した可能性がある(沖縄資料2)。モーウィはもともと沖縄本島北部(うるま市石川以北)でのみ栽培されていた。
伝統的利用法

かつて農作業時に、薄くスライスしたモーウイを氷水に浮かべて酢と砂糖で調味し、飲み物として利用していた。

サラダ、酢の物、煮物、炒め物、漬物など。(沖縄資料1)

参考資料
  • 沖縄資料1:「沖縄の伝統野菜等と食材~見直そう昔からの長寿食材~」(平成18年3月、沖縄県農林水産部、沖縄県中央卸売市場)
  • 沖縄資料2:「おきなわの伝統的島野菜~作り方と食べ方のてびき~」(平成25年3月、沖縄県農業会議)
  • 沖縄資料3:「島ヤサイ栽培マニュアル」(平成21年3月、沖縄県農林水産部)
調査日
  • 2014/1/28
  • 2015/9/15