「阿蘇たかな」品種情報
| 生産地 | 熊本県阿蘇市黒川 |
| 作物名 | ツケナ |
| 品種名 | 阿蘇たかな |
| 学名 | Brassica juncea (L.) Czern. (アブラナ科) |
| 現地での呼称 | あそたかな |
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| 栽培方法 | 播種は10月中旬ごろ、遅くとも月末までに播種しないと寒さで育たなくなる。冬期の低温の中で少しずつ生育し、春先暖かくなると抽台し花茎が一斉に伸びる。収穫は3月中旬~4月上旬で、20~30cmに伸びた花茎を手で折りとって行う。これを「たかな折り」と呼ぶ。 |
| 品種特性 | カラシナ(Brassica juncea)の一種。阿蘇たかなには阿蘇谷を中心に分布する「丸葉系」、小国地方に分布する「小国系」、南阿蘇・波野方面に分布する「むらさき系」、久住高原に分布する「あざみ葉系」があるといわれている(熊本資料1)。阿蘇たかなには早生、中生、晩生、晩々生の4系統に分けられる。 |
| 由来・歴史 | 阿蘇たかなの栽培がいつから始まったのかは記録がないが、1735年に書かれた阿蘇郡を含む「肥後国之内熊本領産物帳」には菜類の産物として「たか菜、蕪菜、からし菜」の記載がある(熊本資料2)。 |
| 伝統的利用法 | とう立ちした花茎を漬け込んだものを「阿蘇たかな漬け」とよび、三池高菜のような葉を中心につけ込む高菜漬けとは異なるものである。「たかな折り」された花茎をその日のうちに塩もみして樽につけ込む。「阿蘇たかな漬け」には、「新漬け」と「古漬け」の2種類がある。塩分が少ない「新漬け」は、漬け込み7日程度で緑が鮮やかで辛味と新鮮な風味がある浅漬けとなり、3月中旬から4月末ごろまで食される。塩分が多い「古漬け」は、3ヶ月以上漬け込むことで乳酸発酵し、独特の風味があるべっ甲色の漬物となる。7月頃から1年中食され、刻んで醤油をかけたり、油で炒めたり、高菜めしに用いられる。 |
| 栽培・保存の現状 | 2015年当時、200ha、4000t程度の生産量があった。 |
| 消費・流通の現状 | 自家消費、物産館等での販売、漬物業者による土産物としての販売。 |
| 継承の現状 | 阿蘇たかなの生産は、栽培農家の高齢化により減少傾向にある。 |
| 参考資料 | - 熊本資料1)河野清(2002)熊本県.タキイ種苗出版部編(2002)『地方野菜大全』、農文協、p295~296.
- 熊本資料2)著者不明(1735)「肥後国之内熊本領産物帳」.盛永俊太郎・安田健(1989)『享保・元文 諸国産物帳集成 第ⅩⅢ巻 豊後・肥後』(永青文庫本版(熊本大学図書館に寄託))、p219.
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| 調査日 | 2015/2/10 |
| 備考 | 阿蘇たかな漬けは令和4(2022)年、文化庁の100年フード(伝統部門)の認定を受けた。 |