「潮江菜」品種情報
| 生産地 | 高知県高知市新田町 |
| 作物名 | ツケナ |
| 品種名 | 潮江菜 |
| 学名 | Brassica rapa L. (アブラナ科) |
| 現地での呼称 | うしおえな、うしおえかぶ |
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| 栽培方法 | 播種は9月下旬~10月上旬が適期だが、これ以降の追いまきも可。収穫は11月中旬から3月くらいまで。 |
| 品種特性 | 根部はあまり大きくならず、葉はミズナほどではないが、欠刻がある。 草丈は30cm程度で、大株になり、はっきりとした白い葉脈を持つ。 濃厚な甘味とうま味がある。 |
| 由来・歴史 | かなり古くから「うしおえかぶ」と呼ばれ、高知市潮江地区で栽培されてきた。昭和28年12月24日の牧野富太郎氏の書簡から、「うしおえかぶ」と「潮江菜」は同一のもので前者は方言であることが分かった。1980年には潮江菜が地元で栽培されていたが、その後栽培が途絶えていた。種子を保存してきた故・竹田功氏の種子を2014年8月、高知市内の農家、熊澤秀治氏が譲り受け、2014年から高知市内で栽培を復活させ、2015年から販売を始めた。(高知資料5,6) |
| 伝統的利用法 | 漬物、なべ、雑煮。 |
| 栽培・保存の現状 | 現在、高知市内の1農家のみが栽培を行っている。 |
| 消費・流通の現状 | 県内外の量販店、百貨店、料理屋、八百屋など。 |
| 継承の現状 | 栽培・保存の現状と同じ。 |
| 参考資料 | - 高知資料5)熊澤秀治氏の講演資料:2018年2月3日に東京で開催された「伝統野菜プロジェクト」のセミナー「~日本植物学の父、牧野富太郎博士の贈りもの~土佐によみがえる牧野野菜」
- 高知資料6)浅井裕子(2023)「高知の在来野菜・幻のツケナ「潮江菜」―牧野富太郎博士ゆかりの「牧野野菜」として再発見される」、VESTA2023年秋号No.132:44-47.
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| 備考 | 高知出身の植物学者、牧野富太郎博士が東京で主宰していた「東京植物同好会」に所属していた高知出身の故・竹田功氏に、高知に戻ったら高知の野菜の在来品種を調査収集し、保存しておくように指示していた。竹田氏は収集した、ツケナやカブ、ダイコン、ネギ、ナス、キュウリ、豆類など45品種の野菜の種子を状態の良い形で近年まで採種しながら保存していた。牧野富太郎博士ゆかりの野菜を守り継承しようと、栽培農家7名、集落営農3グループ野菜ソムリエ、行政機関、マスコミ関係者からなる「Team Makino」を2016年6月1日に結成した。牧野野菜の採種、種子の里帰りプロジェクト、学校連携の食育活動、商品開発・商談会などに取り組んでいる。(高知資料5,6) |