在来品種データベース

「弘岡かぶ」品種情報
生産地高知県高知市春野町弘岡
作物名カブ
品種名弘岡かぶ
学名Brassica rapa L. var. rapa (アブラナ科)
現地での呼称ひろおかかぶ
写真弘岡かぶ@高知市2014-01-09 弘岡かぶの草姿@高知市2014-01-09 弘岡かぶの栽培風景@高知市2014-01-09 弘岡かぶの加工品2014-01-10
栽培方法

仁淀川の伏流水が得られ、水はけのよい土地で栽培される。かつては8月26日ころに播種、10月25日から収穫していた。現在は温暖化が進み、播種は9月15-20日、収穫は11月からになった。

朝、カブを収穫すると、はじけるように割れることがある。そのくらいに成長したころが収穫適期だといわれる。

自家採種で維持されている。

品種特性

カブは白く、なめらかな美しい肌をもち、肉質がやわらかいのが特徴である。ジューシー感と甘味がある。ただし茎や葉を大きくしすぎるとカブが硬くなる傾向がある。葉込みで800~1000gになる。

葉は長さ60~70cm、幅20cm、浅い欠刻があり、表面の毛はない。A型種皮を持つ。

弘岡カブには早生、中生、晩生系統がある。晩生系統が昔からのものである。早生系統は戦後栽培しやすいように改良されたものであるが、1~2月にはスが入りやすくなる。現在主に作られているのは中生である。

由来・歴史

明治時代に土佐市高岡の高橋虎次氏が「トラカブ」といわれる系統を選抜し、大正時代に弘岡に入り、選抜と自家採種が繰り返されて今日に至った(高知資料1)。

明治以降、弘岡は野菜生産基地としてイネの裏作に弘岡カブが栽培されてきた。

伝統的利用法べったら漬け。鯨と合わせた煮物。かぶの寿司。かぶの寿司はカブを厚く半月に切り、さらに中包丁をいれて袋状にし、いなり寿司のように酢飯を詰めたものである。
栽培・保存の現状2014年現在、栽培者は70歳代前半、12,13人。
消費・流通の現状95%県内向け。生協を通じて2t程度県外にも出荷している。
継承の現状後継者は3人。
参考資料高知資料1)タキイ種苗株式会社出版部(2002)「地方野菜大全」
調査日2014/1/9