晩生品種。果実の形は倒卵形~洋ナシ形で、浅い縦みぞがあり、重さが通常でも350g前後かそれ以上あり、600gを越えることもある。ヘタ下は赤紫に着色する。へたにはトゲがある。果実の生育には開花後25日程度(千両ナスは18日程度)かかるので、多くの収量を得るのも難しい。葉は大きく、葉縁は深く波打つ。草姿は立性である。
果実は生で食べることもでき、ジューシーで甘味がある。加熱すると、トロッとした食感になる。皮も果肉もやわらかいので傷が付きやすいので長距離輸送が難しい。
一説には昭和初期に朝鮮半島から三豊地域の農家が持ち帰ったと言い伝えられている。特性として晩生であることや、果皮が軟らかく棚持ちがわるいため、経営栽培には向かないことから、主に家庭菜園が中心で、一部少量が地元中心に市場流通する程度であった。
平成22(2010)年、地域の伝統野菜として三豊ナスを後世に伝えていこうと、有志約30名で「三豊ナス研究会」を発足した。種子は地元で栽培されていた三豊ナスを、香川県農業試験場に依頼し再選抜した系統が、現在の「三豊なす研究会」の種子のもとになっている。