在来品種データベース

「ごうしゅいも」品種情報
生産地徳島県三好市東祖谷久保
作物名ジャガイモ
品種名ごうしゅいも
学名Solanum tuberosum L. (ナス科)
現地での呼称ごうしゅいも、げんぺいいも
写真ごうしゅいも(白系統)@徳島県三好市2015-08-18 ごうしゅいも(赤系統)@徳島県三好市2015-08-18
栽培方法

西祖谷山村(にしいややまむら)と東祖谷のいずれの地方でも赤と白の系統が栽培されている。紅白両系統とも、水はけのよい傾斜地で栽培され、植え付けは、3月中下旬ころ、収穫は7月中下旬~8月上旬。聞取りを行った東祖谷の一農家では、3月20日植え付け。7月中下旬収穫であった。

種芋は栽培者が自家採種で確保している。

ジャガイモを収穫した後、祖谷地方のソバの在来品種を作付けする輪作が行なわれている。

品種特性

肉質のしまりが良く、煮崩れしにくい。味はあっさりとして独特の甘味を持つ。花は紫色。芋が白皮と赤皮の系統がある。それぞれ源治と平家に例えられる。種芋を他所に持ち出して栽培しても、味が悪くなるといわれている。

サイズは小さく、大きさは卵程度で、ヤマイモのムカゴ程度のものも含まれ、収穫される。

収穫後甘味を出すための追熟が必要で、白は1ヶ月、赤は5,6ヶ月保存後に出荷される。

反収は500kg程度と低い。多雨や湿害に弱い。そうか病は年によって出る。

由来・歴史史実は定かでないが、都を追われて祖谷地方に住み着いた平家の一族が栽培を始めたといわれている。そうした源平ロマンを求めて、1999(平成11)年10月から「源平いも」という商品名で販売されるようになった。
伝統的利用法煮物、合わせ味噌と山椒を炒めたタレを、下ゆでして串に刺した芋に付けて火であぶった田楽(「でこまわし」)。合わせ味噌と山椒を使った味噌炒め。おでん、カレーにも向く。
栽培・保存の現状JA阿波みよし「源平いも生産者部会」が生産を担っている。2013(平成25)年の祖谷地方の「源平いも」の作付け面積は1.27ha、JA集荷量は3.9tである。栽培者の高齢化、鳥獣がい被害による生産量の減少が課題。
消費・流通の現状自家用の他、京阪神市場へ出荷している。
参考資料徳島資料1)祖谷の「源平いも」東祖谷or西祖谷。JA阿波みよし東祖谷支所・西祖谷支所。
調査日2015/8/18
備考取材した東祖谷ではかつて焼畑が行われていて、そこでソバ、アズキ、ヒエ、オオムギが栽培されていた。そこで利用されたいたソバ、アズキの在来品種は今も普通畑で栽培されている。ほかにそうめんの汁で食べたという在来のユウガオ(「ゆうご」)もあった。在来のコンニャク、高知でもみかけたハスイモもあった。