広島菜栽培地の川内という地区は太田川と古川の河川敷である。地下水位は高く表土には腐植を含んだ粘土層があるが、下に砂地層があって湿度と水はけの両面を併せ持った土壌であり、広島菜の栽培に適した土地である。 伝統的な播種時期は9月上旬~10月上旬。収穫は11月~1月末ころ。収穫時の葉数は50枚程度、約2kgになる。ハウス・トンネル栽培で11月中旬に播種して2月下旬~4月上旬に収穫、2月下旬に播種して5月に収穫する作型もある。 低温感受性が高いので冬播きすると30枚で抽台してしまう。これを避けるには電熱線で加温育苗する必要がある。 生育を揃えるには間引きの技術も重要。泥はねは病気の原因になるので、それを防ぐために昔はわらを入れたが、今はケントップという農業資材を使う。 広島菜を長年栽培してきた生産農家の一人、倉本氏によると、種子親として1)種子親には抽台が遅いもの、2)株が左右対称で葉の高さがそろったもの、3)横から見て葉脈がまっすぐ平行に走るものを選ぶ。選んだ親株はいったん干してから採種畑に植え直すと種子の付きがよいという。 |