在来品種データベース

「笹木三月子大根」品種情報
生産地広島県広島市安佐南区
作物名ダイコン
品種名笹木三月子大根
学名Raphanus sativus L. var. hortensis Backer (アブラナ科)
現地での呼称ささきさんがつこだいこん
写真笹木三月子大根@広島市2019-02-02 笹木三月子大根の種子@広島市2019-02-02 笹木三月子大根の草姿@広島市2019-02-02(ボールペンは15cm) 笹木三月子大根の出荷形態@広島市2019-02-02
栽培方法播種は9月15日~20日ころ。遅くとも25、26日まではまく。10月に入って播種しても、根が太らない。1月上中旬に収穫する。
品種特性

耐寒性が強く早春に収穫できる品種「三月子」と甘く肉質が緻密な品種「聖護院」の特徴を併せ持っている。根部の抽出が極めて少ないため、寒害を受けにくい。露地ダイコンの端境期に収穫できる品質の高いダイコンなので、小売業や流通業者の需要が高い(以上、広島資料1参照)。

ただし、大根に割れが入りやすいという欠点もある。

由来・歴史

広島市安古市町長楽寺の故・笹木憲治氏が水田の裏作で栽培できるダイコンとして、早春に収穫でき、作土の浅い水田でも先が曲がらない品質の良いダイコン品種を育成するため、1961(昭和36)年に品種「三月子」と「聖護院」を交雑し、14年かけて選抜し、1975(昭和50)年に育成した品種である。

高取地区と長楽寺地区の農家の婦人が集まって1999年に近菜高長朝市出荷組合(代表:坂本尚子さん)を作ったのを機に、朝市でよそにない特色あるものを売ろうということになり、「笹木三月子大根」の栽培と販売を行うようになった。

伝統的利用法

煮崩れしないので、おでんなどの煮物に向く。

スティックサラダ、スティックからあげ、天ぷら。

栽培・保存の現状

2001(平成13)年に、近菜高長朝市出荷組合(代表:坂本尚子さん)が笹木憲治さんと広島県ジーンバンクから種子をもらって組合員15名弱(30歳代から80歳代)で栽培を始め、大根のシーズンに販売するようになったた。

2004年からは毎年2月末にイベント盛りだくさんの「大根祭」を開催している。この祭りは毎年市民が楽しみにしてくれている。

消費・流通の現状朝市、スーパー、ホテル、地元の小学校の給食。
参考資料広島資料1:広島お宝野菜カタログ(平成22年版)財団法人広島県農林振興センター農業ジーンバンク
調査日
  • 2014/2/2
  • 2019/2/2
備考広島県の農業ジーンバンク(現在は事業中止)は収集した種子の中から広島県で普及させたい伝統野菜などの品種を平成22年から3年間、「広島お宝野菜」として認定し、県民希望者に種子を配布していた。種子を配布しても交雑によって劣化することが多いので、種子の配布だけでなく、採取の技術と栽培方法の指導も積極的に行っていた。