在来品種データベース

「平田かぶ」品種情報
生産地島根県雲南市木次町平田
作物名カブ
品種名平田かぶ
学名Brassica rapa L. var. rapa (アブラナ科)
現地での呼称ひらたかぶ
写真平田かぶ2016-01-18 平田かぶの草姿2016-01-18 現地で当初選抜中だった平田カブ@雲南市木次町平田2016-01-19 現在栽培されている平田かぶ2019-03-09 かつての自生地@雲南市木次町平田.大正から昭和のはじめころ、この場所にお寺があり、お堂の周りに平田かぶが自生していたという.現在、自生のカブは見当たらない2019-03-09
品種特性青首の白い扁平な丸カブ。昔は葉に毛があったが、今はなくなった。
由来・歴史

「平田かぶ」は1735年ころに作られた「出雲国産物名疏」(島根資料1)にも「平田蕪」という名前で登場する歴史を持つカブである。殿様が旧正月、節分のころに「大かぶにすわる」といい、畑に残しておいた大きなカブを汁にして縁起を担いで食べたといういわれもある。

かつては桑畑の間作として栽培したもの、あるいは野生で生えたものを、汁の具に利用していたが、次第に栽培者が減り、昭和40(1965)年代ころには栽培農家は2軒となっていた。近年は栽培する人がいなかったが、平成20(2008)年に地元の自主組織「ダム湖の郷」が桑畑に自生していたカブのなかから選抜・採種事業を行ない、数年かけて平田かぶに近いかぶを復活させた。

木次町平田ではかつて焼畑も行われていたが、栽培されたのは1年目にソバやダイコン、2年目にアズキであり、平田カブは焼畑では栽培されず、もっぱら普通畑で栽培された。

伝統的利用法焼きなす、天ぷら、みそ汁、なます、浅漬け。
栽培・保存の現状現在、採種・栽培している農家は4名(2016年1月18日)。
消費・流通の現状販売はしていない。
参考資料島根資料1)著者不明(1735、36ころ?)『出雲国産物名疏』(国立国会図書館蔵、四九九・九―I九九七)、盛永俊太郎・安田健(1987)『享保・元文諸国産物帳集成 第Ⅶ巻 隠岐・出雲・播磨・備前・備中』、科学書院、p105.
調査日
  • 2016/1/18
  • 2019/3/9