「毛馬きゅうり」品種情報
| 生産地 | 大阪府南河内郡河南町 |
| 作物名 | キュウリ |
| 品種名 | 毛馬きゅうり |
| 学名 | Cucumis sativus L. (ウリ科) |
| 現地での呼称 | けまきゅうり |
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| 栽培方法 | 播種は4月上旬以前に行われる。ある農家は2月中旬から3月にかけて播種。4月中旬に定植。5月中旬~7月末に収穫。別の農家は4月初めに播種し、5月上旬に定植し主枝を20節で止める。6月中旬~8月中旬ころに収穫。 |
| 品種特性 | 華南系と華北系の春型雑種と推定される、細長い半白系のキュウリで、果実には懐かしい味や香りと歯切れ良さがある。主枝には雌花がほとんど付かず、側枝の第1または第2節に雌花がつく。果実の上部1/3が緑色でその下が淡緑白色の半白であり、つる首付近に苦味がある。長さは30-40cm、太さ約3cm、曲がり果が出やすい。(以上、大阪資料7および8参照) 果実のトゲは黒イボであること、茎が太い点、短日条件で播種される点は華南系の特徴を受け継いだと考えられる。 |
| 由来・歴史 | 毛馬は大阪市都島区の地名に由来する。1651年大阪に官許可の青物市場が開設され、立ち売許可願の中にキュウリの記載がある。また1864年の大阪産物名物大略もに「毛馬胡瓜」が記載があり、明治の初期まで東成郡沢上江村(現大阪市都島区)が毛馬胡瓜の産地であった記録がある。現在は大阪府から種子を分譲してもらった生産者が河南町で毛馬キュウリを栽培している。(大阪資料2) |
| 伝統的利用法 | 1790年代に浪華漬けと呼ばれる粕漬けの原料の一つとして毛馬胡瓜が使われ始めたと考えられている。(大阪資料2)。現在では粕漬けはもちろん、浅漬けや生でも利用されている。熟果もトウガンのように種子を除去して油揚げと一緒に出汁で煮物にする。 「鱧皮と毛馬きゅうりのざくざく料理」という酢の物もある(大阪資料3)。 |
| 消費・流通の現状 | 道の駅「かなん」で販売。生で通信販売もしている。 |
| 継承の現状 | 地域の小学校で学習を兼ねた栽培が行なわれている。 |
| 参考資料 | - 大阪資料2)森下正博.大阪在来’毛馬’キュウリの来歴と品種特性.大阪農技セ研報37:27-34.
- 大阪資料3)特集「なにわの伝統野菜認証十五品目」、大阪「食」文化専門誌「浮瀬」(うかむせ)No.11(2006).
- 大阪資料7)西貞夫監修『野菜種類・品種名考』農業技術協会、p82、1986(昭和61)年
- 大阪資料8)『蔬菜品種解説』朝倉書店、p32、1952(昭和27)年
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| 備考 | 大阪府が平成17年から「なにわの伝統野菜認証制度」を導入し、現在18品目の伝統野菜が登録されている。生産・流通・販売の現場で「なにわの伝統野菜」やそれを使用した食品・調理品に認証マークを表示することができるようになった。 |