「賀茂なす」品種情報
| 生産地 | 京都府京都市北区上賀茂、左京区静原、左京区大原 |
| 作物名 | ナス |
| 品種名 | 賀茂なす |
| 学名 | Solanum melongena L. (ナス科) |
| 現地での呼称 | かもなす |
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| 栽培方法 | 種苗会社に委託して12月に播種し、トルバム台木に接ぎ木した苗を準備する。収穫は5月末~7月末。採種は2,3番果を使う。上賀茂特産野菜研究会の役員が順番で採種を担う。 |
| 品種特性 | 晩生種で草姿は立性で大型である。果実の蔕(へた)は3つの角を持つものがよいとされる。果実は球形で出荷される果実の直径は11-15センチ、350gから500g程度である。出荷されないが大きい果実では1kgになるものもある。皮は軟らかく、肉質はしまっている。果皮色は光沢のある黒紫色である。 |
| 由来・歴史 | 京都資料2では、「栽培上多量の水を必要とするので水利に恵まれた地区が産地となる」といい、1684(貞享元)年に刊行された『雍州府史』の雑菜部の茄子の項に「處々種之有紫茄子黄茄白茄子之異然紫色者為佳於形状也或有細長者民間称長茄然風味不及園大者洛東河原之産為殊絶絶」を引用し、「この洛東河原(現・今出川より三条河原まで)において栽培していたと書かれている丸くて大きいナスが賀茂茄子と考えられる」と述べている。 また「賀茂川東岸の現・上賀茂地区は最適の地といえるが、当時は上賀茂より南の左京区吉田・田中の辺が主産地であったと思われ、今から90年前より同地で育苗された苗が、上賀茂地区で栽培されるようになったと考えられる」としている。 さらに、伏見区下鳥羽芹川とその付近で明治初年のころまで「竹田茄子」と称する賀茂茄子の祖と思われる小型・中型の丸茄子が栽培されていたといい、種苗カタログに紹介されている「大芹川茄子」というのはこの地を指すのであろうと推察している。 |
| 伝統的利用法 | 田楽、揚げ浸しなど。揚げ浸しを冷蔵庫で半日冷やしたものも美味。近年はカレーの具材にも利用される。 |
| 栽培・保存の現状 | 上賀茂特産野菜研究会が栽培を担っている。栽培者は15人で共同採種を行い、年間約35tを収穫・出荷している。 |
| 消費・流通の現状 | 週3回共同出荷し、京都市中央市場ほか、東京の豊洲と太田、横浜、名古屋、大阪、福岡に出荷している。お中元野菜セットの販売も行なっている。 |
| 継承の現状 | 栽培・保存の現状を参照。 |
| 参考資料 | 京都資料2)高嶋四郎編著(2003)「歳時記 京の伝統野菜と旬野菜」トンボ出版 |
| 調査日 | 2023/6/23 |
| 備考 | 京都ノートルダム女学院中学高等学校では生徒に賀茂なすの生産者や料理人の話しを聞いてもらうことでホスピタリティを学ぶ機会を提供している。 京都市内の小学校では、すぐきや賀茂なすなどの伝統野菜が学校給食に利用されている。 |