在来品種データベース

「杉谷なすび」品種情報
生産地滋賀県甲賀市甲南町杉谷
作物名ナス
品種名杉谷なすび
学名Solanum melongena L. (ナス科)
現地での呼称すぎたになすび
写真杉谷なすびの草姿2019-7-13 杉谷なすびの花2019-7-13 杉谷なすびの出荷形態。果皮に傷がつかないように個包装される2019-7-13 杉谷なすびの果実(写真は滋賀県提供)
栽培方法3月20日ころに播種。昼夜28℃にして育苗器で芽出しを行う。セルトレイで3週間育苗し、本葉が3,4枚になったら鉢上げし、一番花が付いたら、本畑に定植する。伝統的には3本仕立てだが、6~7本に仕立てている。収穫は7月中旬~10月上旬まで。水稲ー杉谷なすびの輪作体系で栽培している。
品種特性

果実は巾着型で、美しい光沢がある。果実表面に縦筋が入るが、入りすぎてもよくないとされる。果実重はMサイズが250~300g、Lサイズが300~350g、2Lサイズが350~400gで、Lサイズを中心に出荷している。

加熱すると果肉はとろけるようになる。皮も軟らかい。

由来・歴史甲賀市甲南町杉谷で江戸時代から栽培されてきた。明治生まれの世代はなすびを天秤棒にかついで信楽まで売りに行ったと伝えられている(滋賀資料32)。平成14(2002)年ころから杉谷なすびの復活が始まり、寺井節次氏の家に代々伝えられていた種子で寺井氏が中心となり「杉谷なすび栽培研究会」(2012年から杉谷伝統野菜栽培部会に改称)が作られた(滋賀資料22)。
伝統的利用法田楽にしたり、焼いてショウガ醤油で食べる。ぶりとなすの炊き合わせ(滋賀資料22)。
栽培・保存の現状農家7軒からなる伝統野菜部会があり、そのうち杉谷なすびは5軒である。
消費・流通の現状JAこうかに出荷。
継承の現状若い人は伝統野菜になかなか興味をもたない。
参考資料
  • 滋賀資料22)長朔男(2024)『近江の在来野菜誌』京都新聞出版センター、p102-103.
  • 滋賀資料32)滋賀のおいしいコレクション 産地レポート 杉谷なすび https://shigaquo.jp/report/2526.html
調査日2019/7/13
備考近江の伝統野菜の一つである。https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/ryutsuu/18357.html