在来品種データベース

「伊吹大根」品種情報
生産地滋賀県米原市伊吹
作物名ダイコン
品種名伊吹大根
学名Raphanus sativus L. var. hortensis Backer
現地での呼称いぶきだいこん
写真伊吹ダイコン 伊吹ダイコンの畑
栽培方法9月上旬播種。11月上旬から収穫。標高370mの場所で栽培するので、寒暖の差が大きく、12月には雪が積もる。
品種特性長さは15~20cm、直径8cm前後の寸胴形の大根。赤首で下ぶくれで尻に細根が出るので、別名、鼠(ねずみ)大根とも呼ばれる。葉柄や中肋はアントシアニンで赤紫色に着色する。耐寒性が強い。
由来・歴史『農業全書』(1696)(滋賀資料27)には「伊吹菜、又はねずミ大根と云、其根末細長く鼠の尾のごとし。近江伊吹山にあり、彼地の名物なり」と記されている。滋賀資料28によると、昭和57(1976)年ころ、「ケッカラシ」と呼ばれ、伊吹町上野(現、米原市上野)で栽培されていた在来の大根があった。滋賀県湖北地域農業改良普及所の野菜担当普及員であった山内喜平氏は栽培者から「年をとってつくれなくなったらご先祖様に申し訳ない」といわれたのと、交雑が進んでいたことから、その種子を預かって純系分離を行なって元の姿に戻す作業を行った。純度が70%くらいになった18年目、平成6(1994)年に種子を伊吹町の人々に戻したとのことである。昔は地名で「峠の大根」とも呼ばれたが、15~16年前(1998、1999年ころ)から「伊吹大根」と呼ばれるようになった。
伝統的利用法たくあんなどの漬物。すりおろしてそばの薬味にする。ふろふき大根、煮物、鍋すき焼き、天ぷら。大根ステーキ。
栽培・保存の現状栽培は2軒のみ。
消費・流通の現状道の駅 伊吹の里 旬彩の森で販売している。
参考資料
  • 滋賀資料27)宮崎安貞(1696)巻三 菜之類 蘿蔔(だいこん).日本農書全集12『農業全書巻一~巻五』、農文協、p214-224(特にp223).
  • 滋賀資料28)中村紀子(2012)伊吹大根.滋賀の食事文化研究会編『食べ伝えよう滋賀の食材』サンライズ出版、p98-99.
調査日2014/11/26
備考近江の伝統野菜の一つである。https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/ryutsuu/18357.html