在来品種データベース

「日野菜」品種情報
生産地滋賀県日野町
作物名カブ
品種名日野菜
学名Brassica rapa L. var. rapa (アブラナ科)
現地での呼称ひのな
写真日野菜の圃場@日野町鎌掛2014-11-27 日野菜の草姿2014-11-27 日野菜のカブの形態2014-11-27 日野菜の出荷形態2014-11-27 日野菜の漬物加工2014-11-27
栽培方法水はけのよい土地で下に水分があり、土はやらかいことが理想であるので、高うねにして栽培する。8月下旬から9月末に播種。収穫の手間から1aずつ段播きする。収穫は10月下旬以降。播種後60日前後で収穫する。伝統的な栽培地は砂質土壌の日野町鎌掛(かいがけ)の長野地区である。
品種特性赤首の細長いカブである。採種親には首が赤紫で「なで肩」のものを選ぶ。
由来・歴史1470年頃、日野町鎌掛の山中の観音堂に藩主、蒲生貞秀公が詣でたとき、近くに自生していた紅白のカブを漬物にしたところ、風味が良かった。日野菜はこれから生じたとされる。蒲生貞秀公はこの漬物を後柏原天皇(1510年~)に献じて、このとき以来、漬物は「さくら漬」と呼ばれるようになった。
伝統的利用法漬物。
栽培・保存の現状

シカ、サル、イノシシによる食害がある。シカは若葉を食害し、サルは、エサが少ない1月にカブも食べる。根こぶ病も問題になっている。

日野町は種子を町民の希望者に配布し、家庭菜園で栽培して漬物をつくってもらい、家庭の味を競う日野菜漬けコンクールを開催している。

消費・流通の現状大半が漬物に加工され、地元スーパーやJA直売所に出荷している。生産量は約40t。うち36tが漬物用にJAグリーン近江に出荷。生のまま直売所へ2t、個人消費が2t。
継承の現状30~40歳代は少ない。60歳代後半から70歳代が中心である。
参考資料滋賀資料23)青葉高(1981)『野菜』、p149~150.
調査日2014/11/27
備考近江の伝統野菜の一つである。 https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/ryutsuu/18357.html