在来品種データベース

「愛知大晩生キャベツ」品種情報
生産地愛知県名古屋市中村区
作物名キャベツ
品種名愛知大晩生キャベツ
学名Brassica oleracea L. var. capitata L.
現地での呼称岩塚(いわつか)きゃべつ
写真同じ時期の商業品種のキャベツは結球が始まっていた。このことからも愛知大晩生(岩塚)キャベツは晩生であることがわかる2021-12-7@名古屋市中村区 岩塚キャベツの栽培風景@名古屋市中村区 愛知大晩生(岩塚)キャベツ 愛知大晩生(岩塚)キャベツの栽培風景2@名古屋市中村区
栽培方法

かつては粘土を含む砂地である庄内川の河川敷で栽培された。河川が運んでくる新たな土砂が入るとキャベツがよく生育した。

播種は7月20日~25日ころに散播。草丈が20cmになったときに、30~40cm間隔になるように間引く。定植は8月20日以降、収穫は4月。モンシロチョウ以外に、8月は芯に虫が入るので3日おきに農薬を散布する。

採種用には5,6個体選抜して、採種畑に植えかえる。玉を切ると、腋芽が4,5本花茎が出る。5月末に開花させ、6月中に採種する。

品種特性玉が3~5kgになる大玉品種である。育成された60~70年前は4月に収穫できるキャベツがなかったため、重宝された。葉先がちりめん状になり、しわの寄るところがめくれた形になる。一枚外葉をめくると、中が白色で見た目は良くないが、締まりがよく、収穫後の日持ちもよい。葉は火を通すと甘味が増して美味である。
由来・歴史60~70年前に地元の農家がこの大玉キャベツを育成し、地元の地名を冠して岩塚きゃべつと呼ばれた。
伝統的利用法焼きそばやお好み焼きなど、主に炒め物に用いられた。
栽培・保存の現状栽培と採種者は1,2人。
消費・流通の現状現在、名古屋市場に出荷されるキャベツの大半はF1品種であるが、わずかに本品種も出荷している。60年前は大阪、神戸などの関西市場に向けて、炭俵かコンテナに2~6玉を入れた15kg単位で出荷していた。関西では業務用にこの大玉キャベツが好まれたが、名古屋の一般客向けには大きすぎて好まれなかった。
参考資料愛知資料1)あいちの伝統野菜 見てみよう・育ててみよう・食べてみよう(愛知県平成25年1月作成)
調査日2021/12/8
備考本品種は愛知県が認定した「あいちの伝統野菜」の一つである(愛知資料1)。