在来品種データベース

「宮重大根」品種情報
生産地愛知県清須市(旧春日町)
作物名ダイコン
品種名宮重大根
学名Raphanus sativus L. var. hortensis Backer (アブラナ科)
現地での呼称みやしげだいこん
写真宮重大根@大府市(写真提供:あいちの在来種保存会代表、高木幹生氏) 宮重大根の栽培風景@愛知県清須市2021-12-07 宮重大根発祥之地趾@愛知県清須市春日宮重町 清須市の宮重大根をモチーフにした時計台
栽培方法播種は9月上旬~下旬。収穫は11月上旬~1月下旬(愛知資料1)。
品種特性葉は立性で切れ葉、根長は40~45cm、半分くらい地上部に抽出して青首になり、なで肩である。根茎は太く寸胴型で尻は急に細くなる。甘みがありさまざまな料理に向く。
由来・歴史

愛知県清須市春日宮重町(旧春日町宮重地区)が原産地といわれている。宝永年間(1704~1715年)、尾張藩主の徳川吉通候が八釼社の境内で鷹狩りの途中、庄屋宅で昼食として出された宮重町境道産のダイコンで調理した「風呂吹き」を大変気に入り、「これこそ尾張の名物 宮重ダイコンと呼ぶがいい」と名前を付けられ、毎年献上するよう命じられ、明治維新まで献上してきた(宮重大根発祥之地趾石碑による。写真参照)。

江戸時代から昭和20年代ころまで尾張地方を中心に広く栽培されたが、昭和20年以降は栽培が減少した。しかし昭和50年代に入って、宮重大根に耐病性や晩抽性を導入したF1品種が全国で広く栽培されるようになった。(愛知資料2)。平成4年に宮重大根純種子保存準備委員会が設立され、平成5(1993)年から宮重大根本来の特徴に基づいて種子保存用大根の選定が行われるようになった。平成14(2002)年10月に「あいちの伝統野菜」に認定された。

伝統的利用法煮物、切り干し、漬物(愛知資料1)
栽培・保存の現状栽培者は20人(うち出荷栽培は10人)(2021年現在)。
消費・流通の現状県内の八百屋、スーパー、仕出し、保育園、菓子屋(御菓子処わたなべが清須銘菓「献納大根」という宮重大根の甘露煮が入った饅頭を作っている)など。
参考資料
  • 愛知資料1)あいちの伝統野菜 見てみよう・育ててみよう・食べてみよう(愛知県平成25年1月作成)
  • 愛知資料2)タキイ種苗株式会社出版部編・芦澤正和監修(2002)「都道府県別地方野菜大全」
  • 愛知資料5)宮重大根純種子保存委員会設立10周年記念事業実行委員会(2004年?刊行年記載なし)『宮重大根純種子保存委員会10周年記念誌』
調査日
  • 2014/2/6
  • 2018/12/3
  • 2021/12/7
備考愛知県が認定した「あいちの伝統野菜」のうちの一つである(愛知資料1)。春日小学校で宮重大根の栽培を行っている。