在来品種データベース

「愛知縮緬かぼちゃ」品種情報
生産地愛知県大府市長草町
作物名カボチャ
品種名愛知縮緬かぼちゃ
学名Cucurbita moschata Duch.
現地での呼称あいちちりめんかぼちゃ、ながくさかぼちゃ、ちりめん
写真大きな果実は5kgにもなる 常滑で海苔網の支柱に使ってきた竹をトンネル栽培の資材に再利用し、40年腐らずに使っているという。海水に浸した効用なのだろうか?資源を大切に使うすばらしい知恵である。 愛知縮緬かぼちゃの畑@大府市 愛知縮緬かぼちゃの種子 愛知縮緬かぼちゃの若い果実 果実の裏側 完熟した果実。直径は約25cm(ボールペンは15cm) 出荷用の果実(写真は高木幹夫氏提供)
栽培方法播種は2月中旬。うね幅は2.4~2.7m、株間は60~80cmの栽培が主流。定植は4月(トンネル栽培)。収穫は6月下旬。病気対策として株元にワラを敷く。
品種特性ニホンカボチャ Cucurbita moschataの一種。果実は大きく扁平で、着花数は少ない。大きいものだと25cm、5kg程度になる。果皮に特有のひだが多くあり、硬い。果肉は果皮近くが緑色で、中心は濃黄色である。うどんこ病に強い。
由来・歴史昭和7年に愛知県園芸試験場が県内の在来系統を収集して選抜を行い、早生の縮緬かぼちゃの優良系統が「愛知白皮」と命名された(愛知資料2)。戦後までに収量性が追求され、多くはセイヨウカボチャに置き換わっていった。
伝統的利用法伝統的には煮物であるが、煮崩れしやすい。今は蒸すか、電子レンジ調理する。セイヨウカボチャは追熟によって味が良くなるが、このニホンカボチャは収穫後、早めに食べた方が美味しい。また姿が珍しいので、近年、鑑賞用としても楽しまれるようになった。
栽培・保存の現状大府市長草町の栽培者は2名である。
消費・流通の現状出荷している直売場にファンがおり、昨年もお礼の手紙を頂いた。
継承の現状後継者は不在である。
参考資料
  • 愛知資料1)あいちの伝統野菜 見てみよう・育ててみよう・食べてみよう(愛知県平成25年1月作成)
  • 愛知資料2)タキイ種苗株式会社出版部編・芦澤正和監修(2002)「都道府県別地方野菜大全」
調査日
  • 2014/2/6
  • 2022/7/31
備考愛知県が認定した「あいちの伝統野菜」のうちの一つである(愛知資料1)。