在来品種データベース

「しょうがびえ」品種情報
生産地静岡県静岡市葵区井川地区
作物名ヒエ
品種名しょうがびえ
学名Echinochloa esculenta (A. Braun) H. Scholz (?)
現地での呼称しょーがべー
写真しょーがべーの苗@井川の西山平.マルチ栽培は近年の技術 定植されたしょーがべー@井川の上坂本 しょーがべーの穂@井川の小河内
栽培方法5月上旬、畑苗床に播種し苗を育成する。6月下旬に本畑に定植(ウエベー(植え稗))を行う。植え方は苗を置く溝を切り(サクリ)、その溝におよそ2本ずつ苗を斜めにして置く。次の列のサクリで起こした土で根本を覆土する。その上に干したカヤなどをおく。ウエベーから2週間後に根付いた苗を1株ずつ鍬で起こす(アイケズリという)。収穫は10月中旬ころ。(以上、静岡資料1参照)
品種特性井川には焼畑用の雑穀とカイト(常畑)用のヒエがある。これはカイト用の良食味ヒエである。
由来・歴史由来は不明。
伝統的利用法収穫したヒエは脱穀し、踏み臼(フンバネ)などを使って精白する。さらに粉にするには水分を含ませて再びフンバネで搗く。ヒエ粥(ヘーボッター)、ヒエ飯(ヘーンメシ)、ヒエ団子(ヘーダンス)、握り粉(ニギリゴナ)など。(以上、静岡資料1)
消費・流通の現状自家用。
参考資料静岡資料1)静岡市無形民俗文化財保存団体連絡協議会(2012年度)山に生きる人々の知恵ー大井川最上流部の民俗文化」(2013年3月31日発行)
調査日
  • 2014/6/29
  • 2019/3/15