在来品種データベース

「飛騨紅かぶ」品種情報
生産地岐阜県高山市
作物名カブ
品種名飛騨紅かぶ
学名Brassica rapa L. var. rapa (アブラナ科)
現地での呼称ひだべにかぶ
写真60年以上自家採種で継承されてきた飛騨紅かぶの栽培風景。高山市国府町金桶・反中育苗(2021-12-9) 反中育苗の飛騨紅かぶの側面 反中育苗の飛騨紅かぶの底面 反中育苗の飛騨紅かぶの葉。毛じはない 自家採種で継承されてきた飛騨紅かぶの草姿。反中育苗にて(2021-12-9)
栽培方法播種は7月末から8月盆過ぎ。収穫は11月下旬~12月。
品種特性カブの形は扁平~扁円型。葉は淡緑で毛じは少なく、立性である。葉柄と中肋にもアントシアニンの発色はない。モザイク病および軟腐病に対する抵抗性を持つ。採種用の母本には、色に変異がなく、かぶの大きさが大きすぎないものを選ぶ。
由来・歴史飛騨紅カブは、1918(大正7)年、コサカ種苗の創業者、小阪吉造氏が「八賀蕪」の中から真紅の突然変異個体を選抜・育成したものといわれている。
伝統的利用法塩漬け・乳酸発酵による赤かぶ長漬。
栽培・保存の現状漬物加工業者へ出荷する農家は、種苗会社か、漬物会社が供給する根こぶ抵抗性を付与した改良飛騨紅かぶの種子を利用してきた。一部の漬物工場が閉鎖になり、栽培農家は減少した。一方、国府町金桶 反中政三氏(85歳 2021年当時)のように、60年以上自家採種で伝統的な「飛騨紅かぶ」を栽培してきた農家もある。現在、国府町金桶には2,3軒の栽培者がいる。
消費・流通の現状飛騨紅カブは、野菜や加工品として人気が高く、飛騨高山宮川朝市、地元直売所、高山市内のスーパーなどで販売されている。
継承の現状特段に継承の動きは無いが、粛々と農家が栽培を続けている。
参考資料
  • 岐阜資料1)岐阜県の飛騨・美濃伝統野菜ホームページ https://www.pref.gifu.lg.jp/page/3241.html
  • 岐阜資料2)タキイ種苗株式会社出版部編・芦澤正和監(2002)「都道府県別地方野菜大全」
調査日
  • 2015/10/17
  • 2021/12/9
備考国府小学校の食育の授業で飛騨紅かぶが利用されている。