在来品種データベース

「千代ネギ」品種情報
生産地長野県飯田市
作物名ネギ
品種名千代ネギ
学名Allium fistulosum L.
現地での呼称ちよねぎ
写真千代ねぎの栽培風景2013年8月19日@飯田市千栄 千代ねぎ2013年8月19日@飯田市千栄
栽培方法天竜川の左岸大地で栽培。9月上旬~中旬播種。翌年4月下旬~5月上旬定植、10月上旬~収穫。春先に葉を刈り取って、出てきた再生芽を薬味にも利用する。(長野資料1参照)
品種特性千代ネギは、水分が多くて柔らかく甘味に富む。愛知県の在来品種「越津葱」と同様、九条ねぎなどの葉ネギ品種群と千住ねぎなどの根深ネギ品種群の雑種であると考えられ、葉ねぎと同様に分げつ性を持つが一般的な葉ネギよりも白根が長い特徴を持つ。葉が50~60cm、葉鞘が20cmくらい、5~10本に分げつする。葉ネギ、白ネギ両用(長野資料1参照)
由来・歴史昭和20年代以前から栽培されている。愛知県津島市越津で栽培が始まった「越津葱」に由来する可能性がある(長野資料参照1)。
伝統的利用法うどんの薬味。また、おでん、ひややっこ、ごはんにかける葱ソースをつくる。ソースは青い葉と白い葉鞘を刻んで、醤油と削り節をまぜてどろりとさせたもの。
栽培・保存の現状20軒の農家からなる千代ネギ部会が栽培を担っている。
消費・流通の現状地元集落の民宿、直売所「あざれあ」、農協の祭り、直売で販売・利用。
継承の現状地元小学校の教育の一環で、千代ネギの栽培を行う取り組みが行われている。
参考資料長野資料1)大井美知男・市川建夫著(2011)「地域を照らす伝統作物 信州の伝統野菜・穀物と山の幸」、川辺書林
調査日2013/8/19
備考長野県では2006(平成18)年に「信州伝統野菜認定制度」を創設し、79種類(2021年2月12日時点)の伝統野菜が認定されている。千代ネギも2019年に信州の伝統野菜に認定された。