「ていざなす」品種情報
| 生産地 | 長野県天龍村神原地区 |
| 作物名 | ナス |
| 品種名 | ていざなす |
| 学名 | Solanum melongena L. (ナス科) |
| 現地での呼称 | ていざなす |
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| 栽培方法 | 3月中旬播種、5月中下旬定植、6月下旬~10月下旬収穫。種子は休眠性を持つので休眠打破のためには播種前に温湯処理かジベレリン処理が必要。(長野資料1参照) |
| 品種特性 | 果実は長卵型、長さ約25cm果経約10cm。果皮は赤紫でやや硬い。加熱調理すると、水分多く、アクが少なく、とろけるような食感がある。大きな欠刻のある大葉。とげはない。花は薄紫。7~8節で一番花が着花する中生。(以上、長野資料1参照)。収量は1個体当り約20果である。 |
| 由来・歴史 | 明治20年ころ、神原戸口(とこお)の田井澤(たいざわ)久吉氏が東京の種苗店から種子を購入したのが始まり。氏の名前,田井澤(たいざわ)がなまって「ていざなす」になった。もともと巾着型の米ナスだったと言われている(下川蔬菜園芸1926に記載のニューヨーク・インプルーブド・スパインレスに類似)。(長野資料1) |
| 伝統的利用法 | 果実を縦に2つに切り、果肉に切れ目を入れて油味噌を塗り、果皮側を焼く焼きナス。八月の盂蘭盆会にはナスのクルミ和えを仏壇に供える。(長野資料1参照) |
| 栽培・保存の現状 | 栽培開始から100年あまりの間は自家消費が主だった(長野資料1)が、H19に発足した「天龍村ていざなす生産者組合」(組合員23名、32a、うち100個体以上の栽培者は15名ほど)が出荷栽培を行うようになった。平成21年に「ていざなす」の商標を取得した。 |
| 消費・流通の現状 | JR飯田線平岡駅「龍泉閣」、「天竜温泉おきよめの湯」で販売(長野資料1)している。ナスは300円ほど/本で販売。自由農園直売所や農協に出荷。農林業公社を通じて東京のレストランにも出荷している。 |
| 継承の現状 | 組合員の中に30歳代が一人、40歳代が二人いる(2013年8月現在)。 |
| 参考資料 | 長野資料1)大井美知男・市川建夫著(2011)「地域を照らす伝統作物 信州の伝統野菜・穀物と山の幸」、川辺書林 |
| 調査日 | 2013/8/19 |
| 備考 | 長野県では2006(平成18)年に「信州伝統野菜認定制度」を創設し、79種類(2021年2月12日時点)の伝統野菜が認定されている。本品種も信州の伝統野菜の一つである。 |