在来品種データベース

「寄居カブ」品種情報
生産地新潟県新潟市
作物名カブ
品種名寄居カブ
学名Brassica rapa L. var. rapa (アブラナ科)
現地での呼称よりいかぶ
写真寄居かぶ採種用母本(小田切文朗氏撮影) 寄居かぶ草姿(小田切文朗氏撮影) 寄居カブの収穫期の畑@新潟市立白山小学校(小田切文朗氏撮影) 寄居カブの収穫@新潟市立白山小学校(小田切文朗氏撮影) 寄居カブの幼苗(3葉期)(小田切文朗氏撮影) 寄居カブの採種2@新潟市立白山小学校(小田切文朗氏撮影) 寄居カブの採種@新潟市立白山小学校(小田切文朗氏撮影) 寄居カブの葉の形態。毛じはない(小田切文朗氏撮影) 寄居カブ採種母本定植1@新潟市立白山小学校(小田切文朗氏撮影) 寄居カブ採種母本定植2@新潟市立白山小学校(小田切文朗氏撮影) 寄居カブ現状説明@新潟市立白山小学校(小田切文朗氏撮影) 寄居カブ(左)と金町小カブ(右)の草姿(小田切文朗氏撮影)
栽培方法通常は9月~10月に播種し、10月~12月上旬に収穫。無加温ハウス栽培も可能で、その場合11月~12月に播種し、1月~3月に収穫するが、抽台(とう立ち)のおそれがあるので、浅漬け・生食用として小カブで収穫する。さらに春まき(4月播種で、5月下旬~6月収穫)も可能である。
品種特性扁平型の白い丸カブ。葉は大型の長いへら形。葉縁には浅い欠刻がある。葉は柔らかく、辛味が少ない。また表面に毛がない。生育は早生で、生育期間は9月播きで40日前後、10月播きで50日以上で収穫できる。肉質はやや硬く、煮崩れしにくい。甘味がある。
由来・歴史明治時代には栽培されており、寄居村で採種され、全国に販売されていた(明治16年8月16日付の「新潟新聞」に紀事あり)。1933(昭和8)年発行の新潟県蔬菜採種組合連合会の「創立十周年記念誌」には「250年も前から栽培があり」という記述があることから、1680年代には栽培されていたと考えられる(新潟資料2参照)。
伝統的利用法浅漬け、生食。煮る、炒める、焼くなど加熱調理ににも向く。
栽培・保存の現状新潟県農業総合研究所園芸研究センターおよび新潟市農業活性化研究センターに寄居地区に伝えられてきた種子が保存されている。新潟市から分譲を受けた1軒の農家が栽培している。
消費・流通の現状白山小学校で栽培された寄居カブが、2017年より新潟市中央区古町商店街の複数の飲食店で期間メニューとして提供されている。
参考資料
  • 新潟資料2)にいがた在来作物研究集会2020年10月24日(会場:新潟市アグリパーク)資料、内山雅俊「寄居かぶからはじまる人・街との出合い 白山♡かぶ物語」および小田切文朗「新潟県の秋冬期在来アブラナ科野菜とその特性」
調査日2020/10/24
備考新潟市立白山小学校では平成29年度から「総合的な学習の時間」を活用し、地域教育プログラム「ふるさと白山」の中の一つの取り組みとして「白山♡かぶ物語」という単元を設定し、「寄居カブ」の栽培から地域への発信・関わりを目指す授業を行なっている。