在来品種データベース

「仙人菊」品種情報
生産地新潟県柏崎市
作物名食用ギク
品種名仙人菊
学名Chrysanthemum morifolium Ramat. (?) (キク科)
現地での呼称せんにんぎく
写真仙人菊の栽培風景 仙人菊の近接 仙人菊の花と枝 収穫された花弁 仙人菊のお浸し 仙人菊のみそ漬け 仙人菊の即席汁
栽培方法さし木により、苗を準備する。株分け増殖より、さし木増殖のほうが、苗の活着と生育が良い。5月20日ころに定植。うね間120cm(床面70cm)、株間40cmの二条、ちどり植え。栽植密度は420株/a。露地栽培では10月下旬~11月中旬に開花・収穫。
品種特性花弁が細く白い。香りが良い。白いのでわずかな鮮度劣化でも褐変が目立ちやすい。
由来・歴史昭和の初期かそれ以前から栽培されていたが、栽培場所は同集落の池の平というところだった。田んぼのあぜや畑のすみで自家用に栽培していた。昔は白い食用菊と呼ばれていたが、2009(平成21)年か2010(平成22)年かころから「仙人菊」と呼ぶようになった。
伝統的利用法

酢の物、お浸し。みそ漬け。みそ漬けをお湯に溶くと香り良い仙人菊の汁物ができる。

<みそ漬けの作り方>

1)秋に収穫して塩漬けした仙人菊を翌年4月に厚さ3-4cm、幅8cm、長さ10cmくらいのサイズに(切り餅のように)切る。

2)1)の仙人菊がはみ出ないように、洗った昆布で両方から巻き、細く切った昆布か、かんぴょうなどで縛る。

3)オケを消毒して、みそ、こうじを入れ、その中に2)を並べてその上に、甘酒、こうじ、みそを合わせたものを入れて段々に重ねる。甘酒は自家製を使うこと。

4)涼しいところに1年置くと、美味しく食べられる。

<早く食べられるみそ漬け>

塩漬けの仙人菊を小さく(厚さ2cm、幅4cm、長さ5cmくらいに)切って、昆布に巻き、みそ、こうじ、甘酒を合わせてその中につけ込むと、半年くらいで食べられる。

栽培・保存の現状2009年に「仙人菊の会」を発足し、柏崎農業普及センターの指導の下、地域で生産量の拡大と品質向上に取り組んだが、高齢化と温暖化による高温で栽培が困難になり、2,3年前(2024年2月17日時点)に「仙人菊の会」は解散した。現在、栽培者は2,3人程度。
消費・流通の現状自家用が中心である。
参考資料
  • 新潟資料7)仙人菊反省検討会資料
  • 柏崎農業普及指導センター
  • 平成20年12月25日
調査日
  • 2012/10/29
  • 2024/2/17