在来品種データベース

「中島巾着」品種情報
生産地新潟県長岡市
作物名ナス
品種名中島巾着
学名Solanum melongena L. (ナス科)
現地での呼称なかじまきんちゃく
写真中島巾着の草姿は立性である 中島巾着の果実 果実の形状は上から見ても楕円、つまり楕円体である 中島巾着の花 中島巾着の採種用果実 中島巾着の果実.縦すじが入るのが特徴
栽培方法

伝統的に信濃川の氾濫原で栽培が行われてきた。3年に一度の増水、多いときは年に2回、梅雨と秋に増水して畑に10ー40cmの土砂が流入する。氾濫原で病気が出にくいのは、こうした土壌の更新が定期的に起こること、川風が常に吹いていることが影響している可能性がある。

播種は3月25日から4月初旬。ハウスで育苗し、本畑への定植は5月末から6月上旬。収穫は6月末または7月上旬~9月末。年によっては11月中旬まで収穫できることもある。

4,5年周期で輪作しながら、自根栽培している。

品種特性果実形態は扁平で縦溝のある巾着型が特徴。収穫期後半は溝が浅くなる傾向がある。晩生種で果皮が硬く、肉質は締まっている。草姿は立性である。(新潟資料1参照)
由来・歴史明治時代の末期に、長岡市中島の小川文四郎氏が南蒲原郡田上村(現田上町)保明新田の栽培者から種子の分譲を受けたのが始まりという説がある。また当時、新潟県農試試験場(現農業総合研究所)でナスの試験をしていた時期でもあるので、試験場から地元へ普及した可能性も考えられる。(新潟資料1参照)
伝統的利用法みそ漬けにして長期保存するほか、蒸して「蒸(ふ)かしなす」にしたり、煮物、みそ汁の具にする。
栽培・保存の現状自家採種しながら栽培しているのは2軒のみ。うち一軒の農家は年に400個体ほど栽培している。
消費・流通の現状かつては青果市場に出荷していたが、平成21年からは地元スーパーや電話注文による直販を行っている。余剰がでたときはJAの直売所で販売している。
参考資料新潟資料1)にいがた在来作物研究会会誌「一粒万倍」Vol.2(2020年3月)特集新潟県の在来ナス
調査日
  • 2019/9/7
  • 2021/3/12