在来品種データベース

「上越丸えんぴつナス」品種情報
生産地新潟県上越市安塚区、大島区
作物名ナス
品種名上越丸えんぴつナス
学名Solanum melongena L.
現地での呼称じょうえつまるえんぴつなす
写真上越丸えんぴつナスの草姿 上越丸えんぴつナスの果実 上越丸えんぴつナスの花 上越丸えんぴつナスの葉 上越丸えんぴつナスの採種果実 別農家の果実(ラグビーボール型)。同品種でも農家によって多少の形態的違いがある
栽培方法

4月初めに播種、半身萎凋病対策として「トルバムビガー」に接ぎ木を行う。5月下旬に定植、収穫は7月中旬~10月末ころ。

自根栽培だと、根張りが弱く、果実のボケ(つやがなくなるの)が早い。接ぎ木すると改善され、草丈が人の背丈ほどになる。

品種特性

新潟県には16品種19系統もの在来ナスが存在するが、本品種はその1品種。

下越地方、旧白根市(現新潟市南区)のナス品種「鉛筆」とは草姿や果形が異なる。また「上越丸えんぴつナス」の中にもいくつかの地域系統がある。

節間は比較的長く、立性である。「鉛筆」に比べ、葉は欠刻がゆるやかで、花色はやや淡い。果実は系統により卵型とラグビーボール型の2タイプがある。

アクが少なく、皮は軟らかく、種子は少ない。肉質はしっかりしており、加熱しても「鉛筆」ほどはとろける食感にならない。(以上、新潟資料1による)

由来・歴史戦前に旧東頸城郡大島村(現上越市大島区)に導入後、上越市内に広がった。果実の形態が先細ることから、当初「えんぴつ」と呼ばれた。その後、旧白根市(現新潟市南区)の佐土原にルーツを持つといわれるナス品種「鉛筆」と区別するため、この名前に改められた。(新潟資料1)
伝統的利用法煮ナス、焼きナス。
栽培・保存の現状栽培者は上越市内の4軒(2019年7月)。
消費・流通の現状上越市内の「JA浦川原物産館」「旬菜交流館あるるん畑」などの直売所で販売している。
継承の現状「上越丸えんぴつナス」を守り、地域外の人にも知ってもらうため、平成26年に上越市内3戸の農家が「上越丸えんぴつナス研究会」を結成した。市内飲食店やレシピ考案などの普及活動を行っている。(新潟資料2)
参考資料
  • 新潟資料1)にいがた在来作物研究会会誌「一粒万倍」Vol.2(2020年3月)特集新潟県の在来ナス
  • 新潟資料2)新潟県ホームページ【上越東】特産野菜「上越丸えんぴつナス」が旬です
調査日2019/7/21