在来品種データベース

「本田(ほんでん)ウリ」品種情報
生産地東京都足立区、葛飾区
作物名マクワウリ
品種名本田(ほんでん)ウリ
学名Cucumis melo L. var. makuwa Makino (ウリ科)
現地での呼称ほんでんうり
写真本田うりの栽培風景、2024年6月30日、東京都足立区 本田うりの未熟果(長さ17cm程度)、2024年6月30日、東京都足立区
栽培方法播種は4月末ころ、旬の収穫時期は7月末から8月上旬。
品種特性果実は緑の果皮に白い縞が入る銀まくわの一種。やさしい甘さとさわやかなウリ香があり、日持ちが良いのが特徴。完熟果だと日持ちしないが、青切り(未熟なうちに収穫した果実)は日持ちする。
由来・歴史

江戸時代に、江戸近郊の農村だった中川流域の本田地区(現、葛飾区立石や四つ木周辺)で栽培され、水菓子として船で江戸に運ばれた。果実が大きく、格段に美味しい水菓子として評判であった(東京資料5)。大正、昭和にかけて主要農産物が年1回の本田ウリ栽培から年6回栽培が可能な小松菜栽培へと移行し、小松菜栽培が拡大したのにともなって、姿を消した(東京資料6)。

1997年、JA東京中央会が葛飾区にある熊野神社の境内に「本田ウリ」の説明板を設置した(東京資料5)。

2009年、足立区の1農家が代々自家採種で継承してきた本田ウリを栽培しているのが見つかった(東京資料7)。

伝統的利用法つるから自然に果実がとれるまで完熟した果実を生食する。また青切りは、ぬか漬けや浅漬けにして江戸時代から昭和40年代頃まで食されていた。
栽培・保存の現状足立区で古くから農業を営んでいる農家が1軒だけで種子を維持してきた。2020年ころから、葛飾区の地元住民や農家が葛飾本田ウリ保存会を作って栽培を復活し始めた。
消費・流通の現状足立区の農家は自家用と直売所での販売。葛飾区の栽培グル-プは本田ウリを使ったビールやパンの開発を行なっている。(東京資料6)
参考資料
  • 東京資料5)JA東京中央会、本田ウリ、東京農業歴史めぐり、
  • https://www.tokyo-ja.or.jp/farm/edomap/tokyo25.php (2025年3月28日確認)
  • 東京資料6)江戸時代に栽培されていた「本田ウリ」ビールやパンにおいしい変身葛飾の地元住民が商品開発、東京新聞、2021年10月5日記事(2025年3月28日確認)
  • 東京資料7)大竹道茂(2009)「発見!、,江戸東京野菜の本田ウリが、足立の農家で栽培されていた。」、江戸東京野菜通信大竹道茂の伝統野菜に関する情報ブログ、2009年8月10日記事
  • http://edoyasai.sblo.jp/article/72780187.html (2025年3月28日確認)
調査日
  • 2024/6/30
  • 2025/1/8