首は白色で、長さは長いもので1mになる。中太りの形状が特徴。皮が薄く水分は少ない。味はほろ苦く、繊維質が多く歯ごたえがある。たくあん漬けにすると、パリパリとした歯ざわりになる。
練馬大根はダイコンを代表するダイコンとして全国各地で栽培された。練馬大根には尻細系統と尻づまり系統が分化した。他品種との交配で理想、三浦大根など、多くの品種が作られた。
東京資料3によると、『東京府北豊島郡誌』に、1690年ころに徳川綱吉公が尾張からダイコンの種子を求め、練馬の桜台で試作させたところ、重さ三貫目(約11キロ)、長さ四尺余(1.2m)のダイコンができ、それ以来、地元に栽培させ、毎年献上させたことが記されているという。また安永年間(1772-1781)に出版された『武蔵演道』には上練馬の農家、又六が作りだしたと記されている。青葉氏はさまざまな文献から練馬大根は1710年前後に成立したと推定している。
東京資料4によると、日露戦争(1904-1905)後、保存食としてたくあん漬けの需要が高まったが、長期にわたる連作と昭和8年に発生したウィルス病被害で、1952(昭和27)年に栽培が途絶えた。練馬区では、2006(平成18)年度から、伝来の種子を継承する「伝来種保存事業」を開始した。
たくあん(小糠)漬け。しょうゆ漬け。
ダイコンは収穫後2週間干し、四斗樽に、ぬかと塩と砂糖で漬ける。ダイコンの中央の膨らみは樽の内面のカーブにフィットする形である。