在来品種データベース

「土気からし菜」品種情報
生産地千葉県千葉市緑区
作物名カラシナ
品種名土気からし菜
学名Brassica juncea (L.) Czern. (アブラナ科)
現地での呼称とけからしな
写真土気からし菜の栽培風景、千葉市緑区、2025年1月9日 冷気に当たるとアントシアニンの着色が出るという 土気からし菜の草姿 土気からし菜の種子。黒色と赤色が混在する 土気からし菜の漬物
栽培方法10月中旬に播種すると、12月から収穫を開始し、翌年2月中旬まで収穫できる。11月に播種すると生育がよくない。土気は周辺地域と比べて標高が高く寒暖の差が大きい土地柄である。
品種特性

切れ葉で葉脈は白く明瞭で葉縁には鋸歯があり、表面には毛じがない。寒さに当たると葉にアントシアニンの着色が出るといわれる。種皮型はB型(水に浸してもペクチンの皮膜ができないタイプ)で、東日本の在来品種に多いタイプである。

茎葉には、えぐみや苦みが少なく、旨味がある。程よい辛味で食べやすい。

由来・歴史

戦国時代に土気地区とその周辺地域を治めていた土気酒井氏の土気城周辺で栽培され、代々自家採種で300年以上栽培が続けられてきた歴史があるといわれている(千葉資料1)。

種子が途絶えずに栽培が続けられてきた理由は、食用以外にも、連作障害を回避する緑肥作物としての用途があったためであるといわれている。他の作物の栽培の前にカラシナを栽培してすき込むとセンチュウ害を抑える効用があるとのこと。

伝統的利用法3月の彼岸に土気からし菜の漬物を親戚に持たせた。漬物は塩もみして重しをして作る。また、種子を和がらしの原料にする。
栽培・保存の現状栽培に使用する種子は、系統保存の観点より千葉市が管理し採種、配布を行っている。
消費・流通の現状地域の小売店や直売所への出荷のほか、下田農業ふれあい館の農産物直売所で漬物加工し販売している。また加工所にも出荷している。
継承の現状「土気からし菜生産組合」が土気からし菜漬物教室の講師などを通して文化の伝承も行なっている。
参考資料
調査日2025/1/9