在来品種データベース

「高山きゅうり」品種情報
生産地群馬県吾妻郡高山村
作物名キュウリ
品種名高山きゅうり
学名Cucumis sativus L. (ウリ科)
現地での呼称たかやまきゅうり
写真高山きゅうりのトンネル栽培(生産者後藤明宏氏撮影) 収穫果実(生産者後藤明宏氏撮影) 高山キュウリの出荷姿(生産者後藤明宏氏撮影) 採種用完熟果(生産者後藤明宏氏撮影) 高山きゅうりの成り姿
栽培方法

90歳以上の古老によると昔は陸稲の間作で栽培したので「ぞがてきゅうり(ぞがては間作のこと)」とも呼んだ。またトウモロコシの後作で茎を刈り取らずに7月下旬~8月上旬に株元に播種し茎を支柱代わりにして栽培することもあった。

現在は地這またはトンネル栽培である。

地這直播きの場合は7月以降~8月上旬に播種し、収穫は9月上旬以降10月末の霜が降りるまで。ハウス育苗・トンネル栽培の場合、播種は4月中下旬ころ、収穫は7月中旬~9月中旬。

品種特性

白イボの半白キュウリである。長さ25-30cm、重さ400-500gを収穫適期とする。根張りは良い。

皮や果肉は柔らかいが、食感はシャキシャキしており、日持ちが良い。青臭さがなく、フルーティーな食味である。

由来・歴史来歴は不明である。高山村史の明治初年の主要農作物統計に胡瓜十三駄(1755kg)の記載があるので、江戸時代から栽培されてきたと考えられる。現在(令和5年7月30日現在)、GI登録申請中である。
伝統的利用法浅漬け、塩もみ、酢の物が伝統的な食べ方の定番である。それ以外に炒め物、揚げ物、煮物など加熱調理にも向く。
栽培・保存の現状高山市内では自給用も含めて栽培者は30名程度いるが、直売所などに出荷している人は20名程度。2015年に「高山きゅうりの会」を発足し、現在、会員は12名で若い人も数名いる。また地域おこし支援隊5,6名は有機栽培している。「高山きゅうりの会」に所属していない栽培者にも入会を促し、品質や規格の統一を図っている。
消費・流通の現状自給用のほか、直売所に出荷している。また有機栽培を行っている「高山きゅうりの会」(通称コア研究会)は週一で埼玉、栃木、群馬、茨城のイオンに出荷し、食材宅配会社Oisixにも年間6t出荷している。
継承の現状「高山きゅうりの会」の代表者は2003、04年ころにUターンで地元に戻り、実家の農業を引き継ぎ、高山きゅうりの栽培を始めた。しかし当時の高山キュウリは交雑が進んで本来の特性を失いつつあった。そこで2008年ころから果実の形や色を見ながら選抜と採種を繰り返し、形質が安定してきた。夏の高温で果実が腐りやすくなる地這を改めトンネル栽培技術もつくったとのことである。
調査日
  • 2016/2/9
  • 2023/7/30