コンニャクが古くから自然生畑(じねんじょはた)で栽培されてきた中で、加工の際に粘度が強く締まった製品ができるものを「在来種」、粘度が低く製品が作りにくいものを「備中種」と呼んで区別するようになった。なお、草型や芋の形も異なる点があり栽培中にも識別は可能である。「支那種」は大正時代に中国から商社が加工用に導入した系統であり、「在来種」「備中種」に比べ病害や障害に強く栽培しやすい。 「在来種」は1975年ころ全国で3500ha以上が作付けされピークを迎え、「支那種」もほぼ同時期に1500ha程度栽培されたが、「在来種」は1995年ころ、「支那種」は2005年ころにほぼ生産が途絶えた。それに代わって群馬県育成品種「はるなくろ」や「あかぎおおだま」の栽培面積が拡大した。 全国のコンニャク生産面積は3,639ha、57,670t(2014(平成26)年)であるが、群馬県はその大半を占めている。2023年現在の群馬県内の品種内訳は「あかぎおおだま」「みやままさり」(いずれも群馬県育成品種)がほぼ半々である。 |