在来品種データベース

「相馬土垂」品種情報
生産地福島県相馬市
作物名サトイモ
品種名相馬土垂
学名Colocasia esculenta (L.) Schott (サトイモ科)
現地での呼称そうまどだれ
写真相馬土垂の子芋・孫芋 相馬土垂の栽培風景 1株から収穫できた芋
栽培方法

育苗(芽出し)開始は4月。

本畑に定植は5月中旬~6月中旬。

収穫は10月下旬~11月末頃(霜が降りる前)。

連作すると芋が付かなくなるので、畑を変える。

品種特性芋はねっとりした食感が特徴。葉縁部は波打ち、葉脈は明瞭で、葉柄と葉との接合部に赤い色素(アントシアニン)が出る。
由来・歴史

大野村農園の菊地将兵氏は相馬出身で、震災後に原発事故で被災した相馬で新規就農した気鋭の農家である。

菊地氏は地元ならではの野菜を栽培しようと、過去の記録から相馬にサトイモの在来品種「相馬土垂」があったことを知った。

複数の地元農家からさまざまなサトイモを譲ってもらって栽培し、その中から、40年以上前に「相馬土垂」を最後に栽培したという古老に「相馬土垂」を確認してもらい、2016年に復活した(福島資料6)

伝統的利用法

のっぺい(汁ではなく煮物)、里芋とタコの煮物(醤油味)、いもずいも。

「いもずいも」は相馬市内の涼ヶ岡八幡(すずみがおかはちまん)神社の9月の例大祭で昭和41年から振る舞われてきた、里芋のみを入れるお吸い物である。相馬でサトイモ栽培が始まったのは、飢饉対策のために二宮尊徳が導入したのではないかと考えられている(福島資料7)

栽培・保存の現状大野村農園ほか、地元の小学校。
消費・流通の現状直売と通信販売。
参考資料
  • 福島資料6:大野村農園のホームページ「相馬土垂」 https://www.oonomuranouen.com/blank-2
  • 福島資料7:「いもずいも」について(涼ヶ岡八幡神社社務所)
調査日2021/10/26