在来品種データベース
| 生産地 | 福島県会津若松市 |
|---|---|
| 作物名 | カボチャ |
| 品種名 | 会津小菊かぼちゃ |
| 学名 | Cucurbita moschata Duch. (ウリ科) |
| 現地での呼称 | あいづこぎくかぼちゃ |
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| 栽培方法 | 4月中旬播種、5月末定植、7月下旬~9月上旬に収穫 |
| 品種特性 | 果皮に深い溝のある典型的な菊座型のニホンカボチャ(Cucurbita moschata)である。大きさは直径13-15cm程度の扁円形。果実は未熟時は新緑色で、熟すと薄い赤褐色になる。果肉はオレンジ色で、皮が非常に硬いので、保存性が高い。水分が多く甘さは強くない。病害虫に強い。(福島資料4と5) |
| 由来・歴史 | ニホンカボチャの原産は南メキシコから中央アメリカであるが、わが国へは1541(天文10)年に豊後国(大分県)の大名、大友宗麟にポルトガル人が伝えたのが始まりといわれている。 その後、東北地方には出羽国(秋田県)の農政学者佐藤信淵の先祖である佐藤観庵が1615(元和元)年に九州から種子を持ち帰り、東北へ普及させたといわれている。 会津にもたらされたのはその後だと考えられる。戊辰戦争(1868-69)のときに籠城食として食べられた。明治末期になると改良され1個の果実が550-750gと小さく収量が上がらなかった。昭和26年ころ、会津若松市の池田易次氏は1キロ前後の美味な果実をつける系統を昭和26年に育成し、これが今日に至っているという。 会津小菊南瓜は会津若松市門田町飯寺付近で栽培されてきたことから「飯寺南瓜」とも呼ばれる(福島資料5)。 |
| 伝統的利用法 | 郷土料理「にぐるみ」(サトイモとカボチャを軟らかく煮たところにそば団子などを入れて、アズキを絡ませた食べ物)。酒粕漬け。保存食用に凍み南瓜(細かく切って寒ざらし)を作る。それをもどしてきのこなどと一緒に炒め物、かて飯、汁の実にした。 |
| 栽培・保存の現状 | 会津若松市をはじめとして、会津地方全域で栽培されている。 |
| 消費・流通の現状 | 直売所や学校給食など。会津若松学校給食センターでは、児童や生徒たちに会津の歴史を食で体験してもらうために会津藩士と家族たちが鶴ヶ城で立てこもって戦っていたときに食べたといわれている「籠城食」の一部「大豆と小菊かぼちゃ」のみそ和えを年に一度提供している。 |
| 継承の現状 | 会津農林高等学校と会津若松市立第二中学校が栽培普及に取り組んでいる。 会津農林高校では、1)農書「会津農書」(1684)を参考にしながら会津伝統野菜の栽培方法を確立する。2)シードバンクとしての活動。会津伝統野菜の苗も販売する。3)食育活動、4)販売とPR活動、5)消費者との交流を行っている。 会津若松市立第二中学校では2021年に、2年生が総合的な学習の時間で「会津の魅力と課題 地域と自分たちの未来について考える~会津伝統野菜と地域の活性化~会津伝統野菜のブランド化を目指して!」と題して会津伝統野菜プロジェクトや修学旅行で京都のゼスト御池に出向いて会津伝統野菜の広報と販売活動を行う活動などを行った。 |
| 参考資料 |
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| 調査日 |
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| 備考 | 2002(平成14)年に発足した「会津伝統野菜を守る会」(会長:片平忠秀氏)が選定した20品目の1つ。「人と種をつなぐ会津伝統野菜」(代表:長谷川純一氏)が会津伝統野菜の栽培と販売、他業種との連携、地元高校や中学校など教育機関、コミュニティセンターでの栽培指導を通じて会津伝統野菜の普及・保存活動を行っている(2019年に日本農業賞食の架け橋部門で優秀賞を受賞)。会津若松市立第二中学校は2021(令和3)年度、会津伝統野菜を使った地域活性化のためのプロジェクト学習と成果が評価され、文部科学大臣賞を受賞している。 |
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