在来品種データベース
| 生産地 | 福島県いわき市永崎川畑 |
|---|---|
| 作物名 | ユウガオ(カンピョウ) |
| 品種名 | 不明 |
| 学名 | Lagenaria siceraria (Molina) Standl. var. hispida (Thunb.) H.Hara (ウリ科) |
| 現地での呼称 | ゆうがお |
| 写真 | |
| 栽培方法 | 肥沃で水はけの良い土地に適する。播種は3月の彼岸明けで、事前に種子を一昼夜水に浸しておく。育苗ポットに2,3粒ずつ播いて五月末に定植する。親づるは8節で摘芯し、小づると孫づるは放任する。収穫は8月上旬(福島資料1) |
| 品種特性 | 生育は旺盛でツルの長さは20mにも達する。果実重は5-7kg、直径30cm程度(バスケットボールサイズ)が収穫適期である。条件が良いと、1本に10~20個のユウガオが孫づるに着果する(福島資料1) |
| 由来・歴史 | 明治~大正時代初期のころ、いわき市永崎の人々が栃木へ出かけた際にかんぴょう作りを知り、その作業が夏の朝飯前の磯稼ぎ(磯辺付近の早朝農作業)として最適だろうと考えて、種子を持ち帰り、隣組間で種子を分け合いながら栽培が広まったといわれている(福島資料1) |
| 伝統的利用法 | 巻き寿司の具、ちらし寿司の具、煮物や揚げ巾着の結びなどの一般的な用途に加え、かんぴょう作りの際に出る果実内部のわたの部分をみそ汁の具や挽肉と炒めてあんかけ料理にしたりする。 <かんぴょうの作り方> お盆前に直径30cm前後のものを収穫し、果肉を専用の手かんなで細長く削り、天日干ししたものが「かんぴょう」となる。 いわきでは、かんぴょうを水にさらさないので甘味が残って食味は良いが、干し始めるとかんぴょう同士がくっついてしまうので、干して1日目は常に目配りしながら細い竹の棒ではがす作業を行う。2日目はござの上でひっくり返しながら両面を天日で乾かす(福島資料1) |
| 栽培・保存の現状 | かつてはいわき市永崎川畑地区で栽培されたが、現在は栽培者が激減している。2011年当時、栽培者は5名(福島資料1)いたが、2015年は一人。2023年は大久町の農家1軒。 |
| 消費・流通の現状 | かんぴょうとして、直売所などで販売されている。 |
| 継承の現状 | 農家およびいわき昔野菜保存会が種子の保存と栽培の普及を行っている。 |
| 参考資料 | 福島資料1:『いわき昔野菜図譜』(2011)(いわき市農林水産部農業振興課発行、いわきリエゾンオフィス企業組合編) |
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| 備考 | いわきリエゾンオフィスが2010年からいわき市の委託を受け、「伝統農作物アーカイブ事業」を行い、いわき市内の在来品種を訪ね歩いて網羅的に調査し、約70品目の在来品種を「いわき昔野菜図譜」シリーズ(本編3巻+レシピ3巻)にまとめており、いわき市公式ホームページにある関連リンクからダウンロード可能である。 https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1615547586192/index.html 2015年4月18日に「いわき昔野菜保存会」が発足し、市民へいわき昔野菜の種子や栽培方法,食べ方の普及等を行っている。 |
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