在来品種データベース

「十六ささげ」品種情報
生産地福島県いわき市
作物名ササゲ
品種名十六ささげ
学名Vigna unguiculata (L.) Walp. var. sesquipedalis (L.) H. Ohashi (マメ科)
現地での呼称じゅうろくささげ
写真十六ささげ(2015年8月8日いわきリエゾンオフィス) 収穫された十六ささげ(ボールペンは15cm)
栽培方法播種は移植栽培では3月下旬。茎が13cm、葉が5枚ほど付いたころに定植する。直まきの場合は4月中旬に播種。収穫は7月中旬から8月下旬。最盛期は8月10日ころ。莢は開花から1週間ほどで収穫適期の30cm程度になる(福島資料1)
品種特性つる性のササゲ。花は淡紫色。莢は柔軟で細長く、十数cm~1m(平均30cm)にも及ぶ。莢の色は濃い緑で先端がわずかに赤紫色を帯びる。種子は赤褐色で、腎臓のような形をしている(福島資料1)
由来・歴史夏の風物詩になっている「じゃんがら念仏踊り」の歌詞の1節に「十六ささげのよごしはどうだい」とあることから江戸時代から食されていたことがわかる(福島資料1)
伝統的利用法

若い莢は野菜として利用される。特にお盆のころにナスと合わせて「じゅうねんよごし」を食べて、夏の収穫に感謝する風習がある。じゅうねんはエゴマのことで、煎ったじゅうねんの種子をすり鉢ですり、砂糖、酒、味噌、醤油を加えて混ぜたもので和えたものを「よごし」という。完熟した赤い豆は餡にしたり、ご飯に混ぜて赤飯に利用する。

盆飾りにも利用する(福島資料1)

栽培・保存の現状かつてはいわき市大久町大久地区を中心に栽培されたが、現在、栽培者は激減している。
消費・流通の現状盆飾り用として、時節に販売される(福島資料1)
継承の現状いわき昔野菜保存会が種子の保存と栽培の普及を行っている。
参考資料福島資料1:『いわき昔野菜図譜』(2011)(いわき市農林水産部農業振興課発行、いわきリエゾンオフィス企業組合編)
調査日
  • 2015/8/8
  • 2024/2/20
備考

いわきリエゾンオフィスが2010年からいわき市の委託を受け、「伝統農作物アーカイブ事業」を行い、いわき市内の在来品種を訪ね歩いて網羅的に調査し、約70品目の在来品種を「いわき昔野菜図譜」シリーズ(本編3巻+レシピ3巻)にまとめており、いわき市公式ホームページにある関連リンクからダウンロード可能である。

https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1615547586192/index.html

2015年4月18日に「いわき昔野菜保存会」が発足し、市民へいわき昔野菜の種子や栽培方法,食べ方の普及等を行っている。