在来品種データベース

「小白井きゅうり」品種情報
生産地福島県いわき市川前町
作物名キュウリ
品種名小白井きゅうり
学名Cucumis sativus L. (ウリ科)
現地での呼称おじろいきゅうり
写真小白井きゅうりの成り姿【写真はいわき市提供】 小白井きゅうりの果実 小白井きゅうりの栽培現場(トンネル内)【写真はいわき市提供】 小白井きゅうりの栽培現場(遠望)【写真はいわき市提供】 小白井きゅうりの葉【写真はいわき市提供】
栽培方法播種は4月末~5月下旬にポットに播き、6月上旬に定植する。収穫期は6月下旬~8月中旬(福島資料1)。
品種特性

果実は半白で、つる首付近は淡緑、イボ(トゲの基部)は黒である。果実長は20cm、太さ8cmほどの円筒形の短太。草勢が強く、葉が大きく、ツルが太い性質((福島資料1)は、華南系の特徴である。

しかし完熟すると果皮は茶褐色になり、シベリア系の特徴といわれる明瞭なネット(網目)が出ることから華南系とシベリア系の雑種と考えられる。

由来・歴史いわき市川前町小白井で明治時代から栽培されていたが来歴は不明である(福島資料1)
伝統的利用法

果実長12cmくらいで若もぎした果実はシャキシャキとして香りもよいので、生食や漬物に向く。伝統的には浅漬けではなく、塩水で漬ける「どぶ漬け」にする。

成熟果実は肉厚なので、皮をむき、種子を除いて炒め物やみそ汁の具など加熱調理に向く(福島資料1)

栽培・保存の現状いわき市川前町小白井のほか、かつては川内村、葛尾村、田村市滝根町などでも栽培されていた(福島資料1)。現在は川前町桶売地区の農家といわき昔野菜保存会のメンバーが栽培している。
消費・流通の現状直売所やレストラン、加工業者など。
継承の現状農家およびいわき昔野菜保存会が種子の保存と栽培の普及を行っている。
参考資料福島資料1:『いわき昔野菜図譜』(2011)(いわき市農林水産部農業振興課発行、いわきリエゾンオフィス企業組合編)
調査日
  • 2015/8/8
  • 2024/2/20
備考

いわきリエゾンオフィスが2010年からいわき市の委託を受け、「伝統農作物アーカイブ事業」を行い、いわき市内の在来品種を訪ね歩いて網羅的に調査し、約70品目の在来品種を「いわき昔野菜図譜」シリーズ(本編3巻+レシピ3巻)にまとめており、いわき市公式ホームページにある関連リンクからダウンロード可能である。

https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1615547586192/index.html

2015年4月18日に「いわき昔野菜保存会」が発足し、市民へいわき昔野菜の種子や栽培方法,食べ方の普及等を行っている。