在来品種データベース

「昔きゅうり」品種情報
生産地福島県いわき市三和町上三坂
作物名キュウリ
品種名昔きゅうり
学名Cucumis sativus L. (ウリ科)
現地での呼称むかしきゅうり
写真昔きゅうり 昔きゅうり@いわきリエゾンオフィス(2015年8月8日)
栽培方法播種は5月中旬。本葉が2,3枚展葉した苗を6月上旬に定植。7月中旬~8月下旬に収穫。収穫適期は開花から2週間、果実長が約13cm程度になったころ。(福島資料1)
品種特性

果実は淡緑色でつる首付近は濃緑色、イボ(トゲの基部)は白、果皮は軟らかく、ブルームがある。日長反応性は弱い(長日条件でも雌花は分化する)。

完熟すると果皮は淡黄色になる。(以上、福島資料1)

華北系と華南系キュウリの雑種であるが、華北系の特徴が強い華北系雑種と考えられる。

由来・歴史来歴は不明。
伝統的利用法

果実長が12cm前後の若いころはシャキシャキと歯切れが良く、生食、酢の物、漬物に向く。伝統的には「どぶ漬け」といって、塩水で漬け込む漬物を作る。

果実長が20cmくらいになった成熟した太い果実は肉厚で肉質もしっかりしているので炒め物やみそ汁など、加熱調理に向く。(福島資料1)

栽培・保存の現状かつては小野町、田村市、いわき市三和を中心に栽培された(福島資料1)が、現在はいわき昔野菜保存会のメンバーが栽培している。
消費・流通の現状直売所やレストランなど。
継承の現状いわき昔野菜保存会が種子の保存と栽培の普及を行っている。
参考資料福島資料1:『いわき昔野菜図譜』(2011)(いわき市農林水産部農業振興課発行、いわきリエゾンオフィス企業組合編)
調査日
  • 2015/8/8
  • 2024/2/20
備考

いわきリエゾンオフィスが2010年からいわき市の委託を受け、「伝統農作物アーカイブ事業」を行い、いわき市内の在来品種を訪ね歩いて網羅的に調査し、約70品目の在来品種を「いわき昔野菜図譜」シリーズ(本編3巻+レシピ3巻)にまとめており、いわき市公式ホームページにある関連リンクからダウンロード可能である。

https://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1615547586192/index.html

2015年4月18日に「いわき昔野菜保存会」が発足し、市民へいわき昔野菜の種子や栽培方法,食べ方の普及等を行っている。