在来品種データベース

「越沢三角そば」品種情報
生産地山形県鶴岡市越沢
作物名ソバ
品種名越沢三角そば
学名Fagopyrum esculentum Moench
現地での呼称さんかくそば
写真三角そば(東海林晴哉氏撮影) 三角そば(東海林晴哉氏撮影) 越沢三角そば 越沢三角そば
栽培方法播種は7月下旬盆前後。収穫は10月上旬から中旬。種子は自家採種。
品種特性山形県の奨励品種「でわかおり」よりも晩生で草丈が長く1m40cm程度にもなるため、風雨の影響を受けやすい特徴がある。実は小さいが、製粉歩留りが高く(「でわかおり」より1割ほど多い)、ナッツ系の甘い香りがある。
由来・歴史越沢には和銅年間(706-714年)に信濃国の野尻の郷の出身者が開拓して作られた歴史がある(実際、野尻姓の住民がいる)ことと、野尻湖の堆積物から花粉を調べると、1500年前には野尻湖周辺でソバが栽培されていたことが分かっていることから、一つの可能性として、野尻からの移住者がソバを持ち込んだのではないかといわれている
伝統的利用法かつては越沢集落全世帯でそば打ちが行われ、山神祭などに持ち寄って食べ比べが行われていた。麺はお祝いのときの食べ物で、日常食としてはソバ団子をゆでた「そば練り」が食されていた。
栽培・保存の現状2016年時には栽培者が3名だったが、2017年に「まやのやかた越沢三角そば生産組合」が発足してから栽培者が増え、2023年現在で17名になった。栽培面積は15ha、4t。
消費・流通の現状地域の「そば処・まやのやかた」でそばを提供するほか、乾麺の販売を地域内の商店、道の駅しゃりん、温海温泉の旅館やカフェなどで販売。そば粉スイーツやそば粉パンなど、商品開発と販売も行なわれている。また、首都圏のそば店にも出荷している。
継承の現状栽培・保存の現状を参照。
参考資料
調査日
  • 2016/10/13
  • 2016/10/26
  • 2022/3/19
備考「越沢三角そば」という名称については、2019(令和元)年7月26日に越沢自治会が商標出願し、2020年9月11日に商標登録された。越沢集落の在来作物「越沢三角そば」を核とした取り組みにより、農業の生産力向上、担い手の育成、次世代への継承、地域内外との交流創出などが評価され、2023年に鶴岡市「越沢自治会」が農林水産省と公益財団法人日本農林漁業振興会が共催で実施している「豊かなむらづくり全国表彰事業」において内閣総理大臣賞、また「豊かなむらづくり全国表彰事業」の東北ブロックにおいて農林水産大臣賞をダブル受賞した。