在来品種データベース

「紫折菜」品種情報
生産地山形県酒田市豊里および古湊
作物名クキタチナ
品種名紫折菜
学名Brassica rapa L. (アブラナ科)
現地での呼称むらさきおりな
写真紫折菜@酒田市古湊 紫折菜@酒田市古湊 紫折菜@酒田市古湊 紫折菜@酒田市豊里 紫折菜@酒田市豊里 紫折菜@酒田市豊里
栽培方法播種は両地区とも9月上旬。古湊では本畑に直まきして間引きしながら株を大きくする。元肥を入れるが、追肥は翌年雪が解けた1-2月ころに行う。収穫は3月中旬から4月下旬まで。豊里では本畑の一角で間引きしながら育苗し、10月中旬に定植。収穫期間は3月中旬から4月10日ころまで
品種特性寒さに強く、茎や葉が健康機能性を持つアントシアニンで紫色に着色する。豊里の系統は茎葉とも紫であるが、古湊の系統は茎は紫、葉は緑色である。
由来・歴史

庄内の紫折菜は中国東北地方原産の紅菜苔(ホンツァイタイ)の一系統であり、日本に種苗商を通じて最初に入ってきたのは昭和10年代ころ。当時ほとんど普及しなかったが、庄内の紫折菜は1970年代当時、一部の人から幻のツケナといわれたという(山形資料6)

かつて青野菜が少なかった春先の時期、酒田の海岸付近は対馬暖流の影響で、県内で最も早く雪が解けるので、県内で最も早い露地野菜として酒田の春の風物になった。古湊の栽培者は父親の代から、豊里の栽培者は1961(昭和36)年から栽培を始めて自家採種を行ってきた

伝統的利用法おひたしや汁の実にして食べる。苦味やえぐみが少なく、甘味とぬめりがある
栽培・保存の現状古湊では2009年に出荷栽培者は少なくとも17人いたが、2021年では1名。自家用栽培者は数名。豊里では2009年に8名いたが、2016年には5人。
消費・流通の現状青果市場へ出荷している
参考資料
  • 山形資料2:「どこかの畑の片すみで」(山形在来作物研究会編2007)
  • 山形資料7:「おしゃべりな畑」(山形在来作物研究会編2010)
  • 山形資料8:酒田市在来作物生産実態調査(2009)(平成20年度酒田市受託研究報告書、山形在来作物研究会)
  • 山形資料9:「北国の野菜風土誌」(青葉 高1976)
調査日
  • 2009/4/25
  • 2009/4/27
  • 2011/4/17
  • 2011/4/21
  • 2013/4/10
  • 2016/3/24
  • 2021/3/31