在来品種データベース

「外内島胡瓜」品種情報
生産地山形県鶴岡市
作物名キュウリ
品種名外内島胡瓜
学名Cucumis sativus L. (ウリ科)
現地での呼称とのじまきゅうり
写真外内島キュウリの採種(完熟果にはネットが出る) 外内島胡瓜の果実 外内島胡瓜の苗は2本抱き合わせで植える 外内島胡瓜の草姿と果実の収穫道具 畔藤胡瓜の伝統的な支柱の仕立て
栽培方法播種は5月上旬で収穫は7月上旬から末ころまで。段まきして6月播種すると9月ころまで収穫は可能。根が浅く弱いので、昔は定植のときに苗を2本抱き合わせにして植えた。つるは3m程度の高さまで伸びる。
品種特性果実が半白・淡緑、黒イボ、長さ25、幅6cm程度になる短形キュウリ。みずみずしく、皮が薄く、肉厚で、好ましい歯ざわりが特徴。成熟すると尻や肩部から褐変しやすい。やや苦味がある
由来・歴史

嘉永七(1854)年に白井玉井氏が書いた「荘内名物 鄙ふり歌合」に「外内島瓜」なる名物が登場し、「たのみやる ふみの返るも 長木うり いかになるやと むねはひやけ」(意訳:頼んで送った手紙が返ってきたら、長キュウリの種子が同封されていた。いったいどんなキュウリがなるのだろうと思って育てたら、胸が日焼けしたような半白のキュウリだった)という歌が添えられている。現在と類似した形質を持つキュウリが外内島で名物になっていたことから、外内島胡瓜は江戸末期から栽培されていた可能性がある。

鶴岡市外内島在住の上野武氏は、2003年ころ、純系に近い外内島キュウリの種子を一人で守っていた。2015(平成27)年に鶴岡市農政課が外内島キュウリの栽培者を募集し、それに応じた7人が外内島キュウリ保存会(代表:阿部正一)を設立した。2017年、保存会のメンバーは6名で鶴岡市の旧鶴岡地区、朝日地区、羽黒地区、櫛引地区、藤島地区にもいた。

伝統的利用法漬物のほか、なます、サラダ
栽培・保存の現状2023年現在、外内島の上野家と伊勢横内の阿部氏をはじめ、栽培者は4,5名。
消費・流通の現状一部農家は農協を通じて漬物屋に出荷。他は直売所、レストランなど。
参考資料
調査日
  • 2003/8/18
  • 2012/7/17
  • 2016/4/26
  • 2020/7/24
備考2009年ころから鶴岡市立斎(いつき)小学校で教育のために校庭で外内島キュウリの栽培が始まった。