在来品種データベース

「漆野いんげん」品種情報
生産地山形県金山町漆野
作物名インゲンマメ
品種名漆野いんげん
学名Phaseolus vulgaris L. (マメ科)
現地での呼称うるしのいんげん
写真さやいんげんとしても食べられる 収穫直前のさや(中央) 完熟した莢を干したもの 漆野いんげんの甘煮(莢は柔らかく、煮ると豆が透けて見える)
栽培方法播種は霜害の心配がなくなる5月10日過ぎで、完熟豆の収穫は8月上旬~下旬
品種特性サヤインゲンとしても完熟豆としても使える。特に完熟しても莢が筋っぽくなく軟らかいので、豆の入った莢ごと甘煮にでき、莢が半透明になり、中の豆が涼しげに見えるので煮姿が美しい。
由来・歴史1939(昭和14)年に山形県村山地方からやってきた炭の検査員が種子を持ってきたと伝えられている。しかし現在、村山地方には類似のインゲンマメは存在しない。
伝統的利用法

甘煮。特に完熟しても莢が筋っぽくなく軟らかいので、豆の入った莢ごと甘煮にすると、莢が透き通って美しい。また豆の煮汁も寒天で固めて食べる。

若もぎしたサヤインゲンはお浸しや煮物に使う。

栽培・保存の現状金山町の1軒の農家が栽培を続けてきた。その農家とは別に平成22(2010)年から地元の生産グループも栽培するようになったが、グループ内で2023年度に作付したのは1名であった。
消費・流通の現状1996(平成8)年には福島市の料亭に出荷を始め、平成20年には新庄市の「佐藤製餡所」が甘煮を商品化した。
継承の現状元からの農家と生産グループは別々に採種しながら栽培を続けている。
参考資料山形資料2:「どこかの畑の片すみで」(山形在来作物研究会編2007)
調査日
  • 2005/8/16
  • 2007/8/9
  • 2011/0915
備考

2007(平成19)年に最上伝承者野菜の1つに認定された。2009(平成21)年には「やまがたふるさと食品コンクール」で最優秀賞に選ばれた。

最上伝承野菜推進協議会が認定する最上伝承野菜の一つである。