現在栽培されているものは、県の試験場に保存され、系統選抜されたもので、苦味を少し残しながらも、みずみずしく、青臭さはほとんどない。輪切りにすると断面はきれいな三角形になる。
果実のトゲは黒イボで、ツルは太く、深根性で、生育は旺盛。概ね華南系キュウリの特徴を持つ。
ただし、雌花形成に関する日長反応性がない点とシベリア系の特徴とされる完熟果にネットが出る点から、華南系とシベリア系の雑種であることも考えられる。
阿仁にはかつて鉱山があり、1309年に金山が、1573年には銀山が発見され、享保元年1716年には銅の産出が日本一になり、日本の銅産出量の38%を占めたという。出島でのオランダと中国との交易の代金をこうした銅で決済していた。阿仁はそんな巨大な金銀銅の産地であった。採掘に大勢の人々が集まり、人々がそこで自給するために栽培されてきた作物の一つが「小様(こざま)きゅうり」である。鉱山労働者の水分補給に利用された歴史を持つ。
一度途絶えたが、2009(平成21)年に秋田県の試験場に種子が保存されていることが分かり、JAあきた北央の協力を得て、2011(平成23)年に復活した。
秋田県では以下の3つの条件を満たしたものを「あきた伝統野菜」として紹介している。
1.昭和30年代以前から県内で栽培されていたもの。
2.地名、人名がついているなど、秋田県に由来しているもの
3.現在でも種子や苗があり、生産物が手に入るもの