在来品種データベース

「琴畑かぶ」品種情報
生産地岩手県遠野市
作物名カブ
品種名琴畑かぶ
学名Brassica rapa L. var. rapa
現地での呼称ことはたかぶ
写真T-1グランプリ(2019年)で最優秀賞に輝いた琴畑かぶの山ブドウ漬け@岩手県立遠野緑峰高等学校 琴畑かぶ@地元農家 琴畑かぶ@地元中学校 琴畑かぶ@岩手県立遠野緑峰高校 琴畑カブのかゆ@民宿大森家
栽培方法8月のお盆~9月上旬に播種。11月初め頃から収穫。お盆のころに播種するのは穀物の出来高が分かるころで、不作の年は冬に備えて多めに播いた。
品種特性赤首の白い長カブで先端が細って曲がった形をしている。葉の表面に毛が無い。寒さに強い。根こぶ病に弱い。かつては焼畑で栽培された。
由来・歴史

遠野市土渕の琴畑地区で古くから栽培されてきたカブであるが、現在琴畑地区には栽培者がいない。かつて岩手県上閉伊郡大槌町金澤にも同じカブがあったと複数の人から聞いた。また、今から30年くらい前まで綾織種苗店が種子を販売していたが今は取り扱っていない。また平成19年まで琴畑カブの自家採種をしていたという人物にも出合ったが、今は種子をなくしたという。

現在、栽培者の種子の出所は全て岩手県立遠野緑峰高等学校である。同高校がかつて綾織種苗から種子を分譲してもらったものを増殖し、遠野市内の希望者に頒布している。

伝統的利用法冬期は雪室に保存した。伝統的には、かで飯(ひえ飯にカブをいれたもの)や干し葉汁、かぶ煮にして食べた。漬物にもしたが、酸っぱくなったものを煮て食べた。
栽培・保存の現状岩手県立遠野緑峰高等学校から種子をもらって琴畑カブを栽培している人は少なくとも6.7人はいる。その1人は自家採種しながら2020年まで琴畑地区で栽培を試みていたが、シカの食害に遭い、2021年からは土渕地域の自宅の敷地で栽培していた。
消費・流通の現状主に自家用で栽培されている。まれに産直に出ることもある。
継承の現状遠野緑峰高等学校と遠野伝統野菜研究会が種子の保存・栽培・普及を行っている。
調査日
  • 2015/11/9
  • 2021/10/18
  • 2021/10/22
備考岩手県立遠野緑峰高校の生徒が2019年にT-1グランプリに琴畑カブの山ぶどう漬けを出品して、全国一位になった。