在来品種データベース

「遠野かぶ」品種情報
生産地岩手県遠野市
作物名カブ
品種名遠野かぶ
学名Brassica rapa L. var. rapa (アブラナ科)
現地での呼称とおのかぶ
写真遠野かぶの畑 遠野かぶの草姿 遠野カブの草姿 遠野カブの葉
栽培方法

8月中下旬に播種。10月下旬に収穫。

連作障害を避けるため、栽培場所は毎年変える。「のぼく」と呼ばれる黒い土壌が特徴で、この土壌でしか、独特の辛みが出せないと言われている。採種はハウスで約20個体を隔離栽培して自家採種している。

品種特性

青首の白い長カブ。太さ4-5cm、長さ20cm程度。

地理的にも近くで栽培されてきた暮坪かぶと外観は類似している。

由来・歴史

南部藩の殿様が八戸から盛岡を経由して遠野へやってきて、滋賀の高島・朽木から近江商人を呼んでまちを作らせたという言い伝えがある。その際にカブの種子が持ち込まれたともいわれている。あるいは隣の住田町にかつてあった「七之助かぶ」という青首のカブが伝わったという説もあり、そのカブは近江から七之助という人物が持ってきたと言い伝えがある。

冷害に強く痩せた土地でも育つので凶作時の食料として大切にされた。

伝統的利用法

昭和40年代ころまで大樽にカブを塩漬けにした。古漬けは酸っぱくなるが、捨てるのがもったいないので、各家で春に煮て食べたが、独特のにおいがあった。いろりの灰に埋めて焼いても食べた。

近年は甘酢漬けのほか、生でおろして薬味として刺身、納豆、天ぷらに添えて食べる。間引き菜は塩で浅漬けにする

栽培・保存の現状昔は10戸以上が栽培していたが、販売先がなく、2021年10月現在は2戸。
消費・流通の現状

40年前(1980年代)、地元の宿泊施設が使う甘酢漬けをJAに委託加工してもらうために原料を提供していたが、今は宿泊施設がなくなったため、栽培者も減った。

自家用と道の駅の直売所などで販売。

継承の現状栽培・保存の現状を参照。
参考資料岩手資料6:パンフレット「伝統野菜 とおのかぶ 遠野ふるさと野菜」(代表高橋義明)
調査日
  • 2015/11/9
  • 2018/9/14
  • 2018/10/30
  • 2021/10/18