「安家地大根」品種情報
| 生産地 | 岩手県下閉伊郡岩泉町 |
| 作物名 | ダイコン |
| 品種名 | 安家地大根 |
| 学名 | Raphanus sativus L. var. hortensis Backer (アブラナ科) |
| 現地での呼称 | あっかじだいこん、あっかずでぇご |
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| 栽培方法 | ジャガイモの後作に7月末から8月初旬(8月5日前後がベスト)に播種する。通常10月上・中旬収穫時期を迎える。 2015年は生育が遅れ11月上旬でも畑の大根はほぼ未収穫であった。 自家採種で維持されている。採種用には保存しておいた親株を春一番に畑に植え付け、5月に花を咲かせ、6月に莢を乾燥させ、7月に採種する。 |
| 品種特性 | 肉質が硬く、辛味が強く、貯蔵性に優れる華北系大根の一種である。根部の色は紅白、赤紫、ピンクなどバリエーションがある。葉柄も赤く着色し、内部も放射状に赤い色素が入る。 |
| 由来・歴史 | 来歴は不明である、 |
| 伝統的利用法 | 収穫したダイコンは地面に埋めて保存される。辛味が強いので、豆腐田楽(岩泉地方の硬めの岩豆腐を炭火であぶったもの)やソバの薬味、みそ漬けなどに使われる。 厳冬期にゆでて安家川の清流で1週間ほどあく抜きをしたあと、寒風に吹きさらして凍み大根(しみでえご)にし、煮物にして食される。 葉を天日干した後、細かく刻んでゆで、水にさらしてから、おにぎり状に丸く固め、冷凍保存する。食べるときは、お湯で戻して、絞ってだしを入れ、煮立ったあとに味噌をいれ、干し葉汁にする。干し茎も食される。 |
| 栽培・保存の現状 | 2011年、30戸で年間5000本。2015年11月で栽培農家は25-6戸。2016年、安家地域を襲った台風10号による災害、2000年のコロナ禍が大きく影響し、2023年現在、出荷栽培者は6-7人で1000本程度。自家採種しているのは極一部の農家。多くの家では自家用に一畝程度栽培している。 2021(令和3)年度から岩手県が主要農作物等の種子などに関する条例に基づき伝統野菜等の種子保存を始め、令和4年から安家地大根の種子を岩手県の施設でも保存するようになった。 |
| 消費・流通の現状 | 大半は自家用である。岩泉町の第三セクターである岩泉産業開発が、平成14年からスローフード岩手と連携して、安家地大根の生産者から買い取り販売を始めた。野菜問屋、レストラン(和食、フレンチ、イタリアン)へも販売。 |
| 継承の現状 | 平成16年には農林水産省の「故郷に残したい食材100選」に、平成17年には岩手県食文化研究会「岩手に残したい食材30選」、同年にスローフードインターナショナルの「味の箱船」のアルカ品目に、認定された。 |
| 参考資料 | - 岩手資料1:「東北ダイコン風土誌」(佐々木壽2011、東北出版企画)
- 岩手資料2:安家地大根のパンフレット(平成24(2012)年度沿岸広域振興局地域経営維持費によって作成)
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| 備考 | 地元の小学校で学習を兼ねた栽培が行われている。 |