在来品種データベース

「毛豆」品種情報
生産地青森県弘前市
作物名エダマメ
品種名毛豆
学名Glycine max Merrill
現地での呼称けまめ
写真収穫された毛豆 岩木山を望む畑 毛豆の立毛風景 莢は大ぶりである 豆もぎ風景 毛豆の漬物(塩漬けして乳酸発酵したもの)
栽培方法(青森資料12)かつては田んぼの畦で栽培された。畦豆という別名もある。5月播種で、収穫は9月下旬~10月上旬。6月中旬播種で9月下旬収穫という作型もある。
品種特性

(青森資料12)黒目青大豆の一種。莢に茶毛がある。豆は大粒で、1株につく莢数も多い。食味は栗のように甘くコクがある。

青森県が毛豆を早生化して育成した品種として‘あおもり福丸’と‘あおもり豊丸’がある。

由来・歴史(青森資料12)不明。中国語で毛豆はエダマメを意味する言葉であること、エダマメの乳酸発酵させる漬物が中国東北部に存在することから、中国から種子と文化が渡来した可能性がある。
伝統的利用法(青森資料12)塩ゆでのほか、毛豆の炊き込みご飯や干し餅として食される。珍しい食べ方として、塩漬け(乳酸発酵)にする食べ方もある。
栽培・保存の現状農家の自家採種によって維持されている。津軽地方でも特に生産が盛んな板柳町では「いたや毛豆研究会」があり、栽培者は7名(うち30歳代が2名)(2023年11月30日)
消費・流通の現状県内流通が中心。県外からの受注も拡大傾向。
継承の現状(青森資料12平成23年9月25日に青森毛豆研究会(会長:有馬喜代史)が発足し、毛豆のPRと生産者の拡大を支援している。現会長は大浦雅勝(2023年11月30日現在)。
参考資料青森資料12:青森毛豆http://www.kemame.jp
調査日
  • 2014/1/17
  • 2014/9/26
備考青森毛豆研究会は、2014年から2019年まで「最強毛豆決定戦」という生産者が出品した枝豆を一般入場者と審査員が食べて投票することでグランプリを決める催しを行ってきた。